2日、韓国・京郷新聞によると、大統領や政府に批判的な内容を伝える韓国のインターネット掲示板などで、ある書き込みが流行している。写真はマスクをした女性。

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2015年12月2日、韓国・京郷新聞によると、大統領や政府に批判的な内容を伝える韓国のインターネット掲示板などで、「裁判長、私は何も言ってません」といった書き込みが流行している。権力批判が名誉毀損(きそん)や侮辱に当たるとして告発・起訴される例が相次ぐ事態に、ネットユーザーらが皮肉を込めてこうした書き込みをしているのだ。

記事によると、朴槿恵(パク・クネ)大統領を批判、その名誉を傷つけたとして個人や団体が起訴された事例は、昨年以降すでに5件を数える。個人では、セウォル号事件当日の朴大統領の行動についてコラムで疑問を提起した、産経新聞前ソウル支局長・加藤達也氏や、朴大統領を批判するビラをまいた韓国人男性など。団体では、大統領秘書室への疑惑を報じた放送局CBSが、損害賠償訴訟を提起された。

こうした事態に、ネットユーザーらは「自分は何も言っていない」との表現で自衛の姿勢を見せ始めたが、市民のみならずメディアも口を閉ざしかねないと、一部で憂慮の声が上がっている。

この報道に、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せた。

「大統領はそこまでして父親の轍を踏みたいのかな」
「独裁だ」
「これが韓国の姿。民主主義が退行しつつある。将来、この政権に歴史が正しい評価を下す日が来るはずだ」

「韓国のレベルが50年前くらいに後退している。まるで北朝鮮をうらやましがっているよう」
「大統領に名誉なんてあるのか?」
「本当に恥ずかしい。どうしてここまで来てしまったのか、痛恨の思いだ」

「人々の批判を聞きたがらない権力者は、指導者ではなく君臨者だ」
「父親と同じ道を進むのか。結末が一番重要」
「やはり血は争えない」
「こうやって国民の口までふさぐんだね」(翻訳・編集/吉金)