園長代理を務める幼稚園で、超治(沢村一樹)がゲイだということがバレてしまい大騒ぎに。たたみかけるように母親にもゲイをカミングアウトしたらドン引かれ。


さらにヒロ(天海祐希)はヒロで「超治のことを本気で好きになってしまった」と告白し、もう偽装結婚は続けられないということで家を飛び出してしまった。

そんな、カミングアウト祭りで大騒ぎだった『偽装の夫婦』(日本テレビ系・水曜22:00〜)。第8話では、ヒロと超治の偽装結婚に終止符が打たれる。

心を開いていく天海祐希の演技にグッときた!


超治の元を飛び出したヒロがどこに転がり込んだかというと、かつてヒロに告白してきたものの断ったレズビアンのしおり(内田有紀)のところ。

本命に振られたらキープのところへ……というクソヤリチンのような行動だが、まあヒロが心を許せる相手って、超治以外だとしおりくらいしかいないのかな。

そんな人間嫌いのヒロも25年分の涙を「洪水のようなイキオイ」で流して何かが吹っ切れたのか、それまで心の中でグチグチと毒づいていた「心の声」を自らの意志で口にしはじめる。それによって、無断欠勤していた図書館へ復帰もし、怖〜い叔母やボンクラな従兄弟たちとも和解。

嫌いな人間たちと折り合いを付けて生きていくため、密かに毒づいていた「心の声」だったけど、本音をぶつけ合ってみたらみんな良い人! ……という、若干取って付けたような展開ではあるけれど、見事だったのはヒロの心情の変化を表現する天海祐希の表情。

常にウソ笑顔を浮かべながら心の中で毒づいていた心閉ざし期から、あくどい顔で意図せず「心の声」を口にしてしまう時期。そして自分の意志で「心の声」を口にし出してからの柔和な表情……この辺を自然に演じ分けているのはさすが!

ヒロ、超治を救うのだ!


一方、超治の方は悪い方向で人が変わったような状態に。

仕事を失い、親から縁を切られ……と、ゲイをカミングアウトすると、ここまで迫害されるのか!? というくらいヒドイ目に遭った上、自分を本気で好きな相手に偽装結婚を頼んでいたという罪悪感からか、心を閉ざし、ヒロの残した本の世界に没頭して、ほぼ廃人のような感じに。

毎回、色んな人を救ってきたヒロが今回救うのは超治! ……ということで、第1話で心を閉ざしているヒロに向かって超治がいった「現実から目を背けて、本の世界に逃げ込んで、アナ雪のエルザになったつもり!?」という言葉を引用して超治を立ち直らせようとするのだが、「アナ雪のエルサ」を「アナ雪のエルザ」と言い間違えているところまで完コピしているあたりが細かい!

ヒロの場合は、そこから心を開くまでにだいぶ時間がかかったけど、超治はわりとアッサリ立ち直り、新たな一歩を踏み出すために離婚届を提出して偽装結婚を解消。

そして「1年後、お互いに付き合ってる人がいたら会わない? 恋人を紹介し合おう」という提案をして別れる。

もう、ほぼ最終回のようなシーンだったのだが、そこからすぐに1年後!

だいぶ女性らしい服装になったヒロと、若干ホームレス感のある薄汚い格好をした超治が再会する。

で、誰と付き合ってるの?


離ればなれになったヒロと超治のその後を追いかけつつ、最終回で再会……くらいの展開を予想していたら、別れのシーンから30秒後に再会という、まさかのスピード展開でビビらされたけど、気になるのはヒロと超治、それぞれどんな相手と恋人になったのかということ。

超治はやっぱり、ずっと狙っていたサワヤカ好青年の保くん(工藤阿須加)なのか? そしてヒロはレズビアンに開眼して一度は振ったしおりと付き合っているとか……!?

まさかの展開だけど、他に付き合いそうな人もいないもんなぁ〜……。それとも、ここに来て新キャラ登場なのか?

ゲイとノン気女の恋路は、結局それぞれ別に恋人を見つけて幸せになるしかないのか? それとも、まだヒロと超治がくっつく道があるのか? あと2話で、どういうところに収束していくのかすんごく気になるところ。

とりあえず「誰と付き合ってるの? 誰と付き合ってるの?」という中学生のような好奇心丸出しにして今夜22時の放送を待とう。
(北村ヂン イラストも)