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SAPジャパンは12月1日、データ分析機能を包括して提供するクラウドサービス「SAP Cloud for Analytics」を発表した。同サービスは、同社のインメモリベースのPaaS「SAP HANA Cloud Platform」(以下、HCP)を基盤として、さまざまな分析機能を提供する。

初めに、バイスプレジデント プラットフォーム事業本部長の鈴木正敏氏は、「近年、従業員、モノ、サプライヤーの連携、基幹業務、顧客体験など、さまざまなもののデジタル化が進むことで、新たな価値基準が生まれており、リアルタイムで価値を届けることが当たり前になりつつある。「SAP HANA Cloud Platform」はこうしたデジタルな世界でのビジネスを実現するソリューション」と、新サービスを提供する意義について説明した。

デジタル化が進むなかで、意思決定の仕組みは「基盤のサイロ化」「本社部門主導によるスピードの欠落」「柔軟性と拡張性の欠落」という課題を抱えており、こうした課題の解決策として、「SAP Cloud for Analytics」は提供される。

「SAP Cloud for Analyticsという1つの製品により、すべてのアナリティクスをすべてのユーザーに提供する」と鈴木氏。

鈴木氏は、提供中のオンプレミスの分析ソリューションについても引き続き投資を行っていくとして、クラウドとオンプレミスの双方において分析ソリューションを提供していくことをアピールした。

「SAP Cloud for Analytics」の概要については、プラットフォーム事業本部 シニアソリューションプリンシパルの高橋正樹氏が説明した。今回、提供されるコンポーネントは「SAP Digital Boardroom」「SAP Cloud for Analytics for BI」「SAP Cloud for Analytics for Planning」。いずれも、HCPベースに開発されたものだという。

「SAP Digital Boardroom」は、財務、SCM、営業などに関する標準技術ベースのレポートを単一のデータソースとしてリアルタイムで表示する。これにより、ビジネスの透明性を確保するとともに、意思決定のスピードと正確性を向上する。高橋氏は、同コンポーネントの特徴として、タッチスクリーンに対応していることを挙げた。

「SAP Cloud for Analytics for BI」は、ビジネスユーザーがIT部門に頼らずにアナリティクスを利用できるようにするツールであり、ブラウザ上でのデータ探索と可視化、ユーザー自身によるモデリングを可能にする。

「SAP Cloud for Analytics for Planning」は、財務担当者や事業部門のアナリストが事前準備なしに計画モデルと計算ロジックを作成し、リアルタイムによる予実の把握とコラボレーション機能によって迅速な判断を促進する。

「SAP Cloud for Analytics」では、上記の3つのコンポーネントに加えて、「Cloud for Predictive」と「Cloud for GRC」が2016年にリリースされる予定だ。前者は深い分析が行いたいユーザーに向けた分析ツールで、後者はリスクコントロールのためのツールとなる。

「SAP Cloud for Analytics」は、Salesforce.comの連携がサポートされているが、今後は、SAPのクラウドサービスとの連携を増やしていくという。