歌番組の収録は緊張感が漂っていたが、撮影の合間はとても和やかなムード。多部が「普段『多部ちゃん』と言われることが多いので、水田監督やスタッフから『未華子ちゃん』と呼ばれると、いまだに馴れなくてドキドキしています」と照れながら笑い、要と北村が「ずっと撮影していたいです」と口を揃えて水田組の居心地のよさを伝えたあと、撮影は再開された。

映画「あやしい彼女」は2016年4月1日(金)、エイプリルフールに公開。

☆「あやしい彼女」ストーリー

周囲から煙たがられる73歳のおばあちゃん瀬山カツ(倍賞美津子)は、女手ひとつで娘を育て、望むような人生を生きることはできなかった。ある日、娘の幸恵(小林聡美)と喧嘩し家を飛び出した先で、ふと目にした写真館に引き寄せられる。「このカメラでお姫様にしてあげますよ」という店主(温水洋一)の勧めで写真を撮って店を出てみると、そこにはなんと20歳(ハタチ)に戻った自分がいた……!

20歳の麗しい容姿を取り戻したカツは、“神様がくれたチャンス?”とばかりに、髪型、洋服、そして名前も節子(多部未華子)と変え、思い通りに生きられなかった人生を取り戻すために新しい生活を始める。ある日商店街で開催されたのど自慢大会で、犬猿の仲のみどり(金井克子)に張り合うように得意の昭和歌謡を気持ちよく熱唱。その歌声は会場中を魅了し、音楽プロデューサーの小林(要潤)や、孫の翼(北村匠海)なども巻き込み、歌手になる夢が動き始めた……!

カツの行方を心配する次郎(志賀廣太郎)や幸恵などをよそに、大好きな歌を歌い、淡い恋もして……あきらめていた奇跡のような日々を送る節子。その姿は関わる人たちに、勇気や夢を与えていくが、そんな夢は長くは続かず……?