泰明庵(銀座) カレーそば 800円

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その香りに鼻孔をくすぐられたが最後、心をとらえられてしまう“蕎麦屋のカレー”。ぴあMOOK『うまい蕎麦の店 首都圏版』のなかから、厳選した6店をご紹介!

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やぶ久(日本橋)

スパイスが華やかに香るコクのある辛み

カレー南ばん 辛口 1000円(税別)
よりスパイシーな辛口はさわやかな香りと奥深いだしの風味が絶妙。

そば粉:茨城県産と北海道産のブレンド
麺:手ごね機械打ち、そば粉10:小麦粉2
つゆ:辛め

おつまみ定番三点盛り 980円(税別)
板わさ、玉子焼き、焼き味噌という王道の三品を一皿に。

手間暇かけた仕事が光る老舗のカレー南ばん
創業は1902年(明治35)。足踏みでこねたコシの強い蕎麦と、厚削りの本枯節を使った濃口のつゆがこの店の顔だ。そしてもうひとつ、はずせないのが「カレー南ばん」。カレー粉を長時間炒めることで生まれるコクのある辛みが自慢。豚肉か鶏肉、そばかうどん、辛口か普通かを選べる。

中央区日本橋2-1-19 03(3271)0829 1:00〜LO15:30/17:00〜LO22:30 土曜11:00〜LO15:30/17:00〜LO21:00 日曜・祝日休 54席 カード不可 予約可 昼目安1000円〜/夜目安3000円〜 東京メトロ日本橋駅より徒歩約1分

長生庵(築地)

とろみの効いたつけ汁とネギ天が高ポイント

付けカレー蕎麦 1050円
冷たい蕎麦を合わせることで、温かいカレー南蛮とはまったく別物の新鮮な味わいが楽しめる。

そば粉:北海道産、長野県産ほか
麺:機械打ち、そば粉7:小麦粉3
つゆ:普通

場外で長年愛され続ける実力店の人気メニュー
築地場外で40年以上続く人気の蕎麦屋。ちょっと異色の「付けカレー蕎麦」は、カラリと揚がったネギ天が味と食感のアクセントに。鮮度抜群の素材を使った天ぷらや極上の天然本マグロも手頃な価格で提供。「十四代」、「田酒」、「飛露喜」などこだわりの地酒も豊富に取り揃えている。

中央区築地4-14-1 モンテベルデ築地1F 03(3541)8308 7:00〜15:00/17:30〜21:00(LO20:30) 土曜7:00〜14:00 休市日11:00〜15:00/17:30〜21:00(LO20:30) 日曜・祝日休 28席 カード不可 予約可(夜のみ) 昼目安1000円〜/夜目安5000円〜 東京メトロ築地駅、都営地下鉄築地市場駅より徒歩約5分

銀座 いけたに(銀座)

だしの風味が生きたまろやかな味わい

カレー南蛮そば 1620円
具材は鶏肉と玉ねぎ。丸一日かけてじっくり煮込んだルーは角がなく優しい味わい。

そば粉:茨城県産ほか
麺:手打ち、九一・十割
つゆ:甘め

合盛そば(田舎そば・並そば) 1620円
蕎麦の風味が際立つ田舎と、のどごしの良い並そばの2種類が味わえる。

左党の心を知り尽くした小粋な蕎麦処
蕎麦と酒をこよなく愛する店主が、「飲んだ後でもおいしい蕎麦が食べられる店を」と約20年前に開業。自己流で腕を磨き、生粉打ち・田舎・並の3種類の蕎麦を打つ。元々まかないだったという「カレー南蛮そば」は、辛さは控えめながらスパイシーで、奥深い味が印象的だ。

中央区銀座7-5-15 蒲田ビル1F 03(3571)3471 18:00〜翌1:30(LO翌1:00) 土・日曜・祝日休 26席 カード可 予約可(19:00までに入店の場合のみ) 夜目安3000円〜 東京メトロ銀座駅より徒歩約5分

泰明庵(銀座)

豊かな旨みが広がる優しい味わい

カレーそば 800円
だしのいい香りがふんわり立ち上り、とろみ加減もちょうどいい。

そば粉:北海道産ほか
麺:機械打ち、割合は非公開
つゆ:やや甘め

冷やし野菜天ぷらそば 1030円
冷たい蕎麦の上に熱々の野菜の天ぷらがたっぷりのった大満足の一品。

だしへのこだわりが生む奥行きのある味わい
泰明小学校近くの路地に店を構える、歴史を感じさせる店。枯節、宗田節、亀節、鯖節、昆布などで丁寧にとっただしがベースの「カレーそば」は、豊かな旨みとコクが口に広がり、辛さを優しく包み込む。前身は魚専門店というだけあって、旬の刺身や煮つけ、天ぷらも絶品だ。

中央区銀座6-3-14 03(3571)0840 11:30〜21:00(LO20:30)、土曜11:30〜15:00(LO14:40) 日曜・祝日休 52席 カード不可 予約可(3名以上のみ) 昼目安800円〜/夜目安3000円〜 東京メトロ銀座駅より徒歩約2分

三朝庵(早稲田)

程よい辛さに甘みがプラスされた昔ながらの味

カレー南ばん 780円
ほんのり香るスパイスに豚肉と玉ねぎの甘みが加わり、ホッとする味わい。

そば粉:長野県戸隠産
麺:機械打ち、七三
つゆ:普通

カツ丼 790円
こちらもこの店が元祖と伝えられるメニュー。カツは厚切りでボリューム満点。

江戸は元禄の頃より続く老舗の二大名物を食す
江戸期より暖簾を掲げる老舗。昔ながらの蕎麦屋を絵に描いたような店内の壁には、王道のメニューがずらりと連なっている。明治30年代後半、当時ちまたに出回り始めたカレーライスにヒントを得て考案されたという、元祖「カレー南ばん」をぜひ味わいたい。

新宿区馬場下町62 03(3203)6218 11:00〜14:30 ※売り切れ次第閉店 木曜休 70席 カード不可 予約不可 目安500円〜 東京メトロ早稲田駅より徒歩約2分

朝松庵(中目黒)

3日間かけて作る自家製スパイスが味の決め手

カレー南ばん 700円
自家製のスパイスはバランスがよく、とろみ強めで最後まで熱々。

そば粉:北海道産
麺:手ごね機械打ち、そば粉8:小麦粉2
つゆ:やや甘め

もりそば 500円
蕎麦は風味豊かで喉ごしもよく、旨みの生きたつゆとも相性抜群。

アイデアマンの2代目が研究を重ねて生み出した味
大阪で蕎麦屋を営む友人が、経営不振に悩んだ末、2代目角田酉之介に新メニューの開発を依頼。試行錯誤の末、1908年(明治41)に酉之介が考案したのが「カレー南ばん」の発祥と伝えられる。100年以上にわたり連綿と受け継がれる伝統の味を、ぜひ一度体験したい。

目黒区上目黒2-42-12 03(3712)1807 11:30〜15:00/17:00〜20:30 火曜休 28席 カード不可 予約不可 昼目安800円〜/夜目安1000円〜 東急線・東京メトロ中目黒駅より徒歩約7分

※昼のみ、夜のみのメニューを掲載している場合もあります。詳しくはお店へお問い合わせください。
※本記事に掲載されている情報は、2015年8月〜9月上旬の取材時のものです。配信後にやむを得ない事情により、掲載内容が変更になる場合もございます。あらかじめご了承ください。

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