『64-ロクヨン-前編/後編』ポスタービジュアル ©2016 映画「64」製作委員会

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瀬々敬久監督の映画『64-ロクヨン-前編/後編』の主題歌を小田和正が手掛けることがわかった。

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主題歌となるのは、小田が原作を読んで書き下ろした新曲“風は止んだ”。小田が映画の主題歌を書き下ろすのは2011年の映画『ロック〜わんこの島〜』以来、約5年ぶり。今回の起用は瀬々監督の希望によるものだという。

今回の発表とあわせて同曲を使用した予告編が公開。佐藤浩市演じる警務部広報室の広報官・三上義信が、あと1年で時効が成立する事件「ロクヨン」の解決のために奔走する様子や、瑛太演じる東洋新聞のキャップ秋川ら報道陣と広報室が対立する場面に加え、三上の部下・諏訪役の綾野剛、諏訪の同僚・美雲役の榮倉奈々、三上の刑事時代の上司でロクヨン事件の捜査を担当した捜査一課長・松岡勝俊役の三浦友和、ロクヨン事件の被害者の父・雨宮芳男役の永瀬正敏らの姿が確認できる。

5月7日公開の前編、6月1日公開の後編で構成される『64-ロクヨン』は、横山秀夫の警察小説『64(ロクヨン)』が原作。警務部広報室の広報官・三上を主人公に、昭和64年に起きた未解決事件・ロクヨンと同事件を起点にした警察内部の対立、記者クラブとの確執、ロクヨンを連想させる新たな誘拐事件などが描かれる。

■佐藤浩市のコメント
映画『64-ロクヨン-前編/後編』は、原作を読んだときから大変な仕事になるという覚悟を決めて撮影に臨んだ作品。
完成した映画のラストに小田和正さんの曲が流れたとき、ようやく永い戦いが終わったように穏やかな気持ちになれました。

■瀬々敬久監督のコメント
たった7日間しかなかった昭和64年。平成という時代になって大きく社会も人々も変化した。だが、昭和という時代にまだ忘れ物をしたように生きている人たちがいる。そういう人たちの切ない思いが錯綜する映画、それが『64-ロクヨン-前編/後編』だと思いました。それらの思いを抱えつつ、ラストには生きる希望を伝えたかった。それを支えるには小田和正さんが作る楽曲が相応しいのではないか。そう思い、小田さんにお願いしました。

生まれて来た そのわけは
今もまだ 分らないけど それでも

生きてゆく その意味は
少しだけ 分ったかも しれない

出来上がった曲の歌詞はこう始まります。僕は感動と共にある喜びを感じました。この歌詞からすぐに、ブルース・スプリングティーンの『生きる理由』という曲を思い出したのです。スプリングスティーンがテレンス・マリック監督作品『地獄の逃避行』を見て想を得て作ったアルバム『ネブラスカ』、その中のラストを飾る曲です。その後、ショーン・ペンは『ネブラスカ』の中の『ハイウェイ・パトロール』という曲からヒントを得て映画『インディアン・ランナー』を作ります。そのアルバムの最後を括る『生きる理由』。人は、苦しい時であればあるほど、「生きる理由(わけ)」を探します。『64-ロクヨン-前編/後編』もそういう人々の大きな集合体である映画です。荒涼とした大地、ネブラスカと同じように北関東のささくれ立った風景の中で展開していく『64-ロクヨン-前編/後編』の世界に挿す一筋の光、それが今回の小田さんの楽曲です。この曲のおかげで映画はさらに大きなものを得ることが出来ました。小田さん、本当に感謝しています。ありがとうございました!