3社合同会見 一問一答
2005年04月18日21時50分 / 提供:ライブドア・ニュース
【ライブドア・ニュース 2005年04月18日】− 18日、東京都港区で合同記者会見したライブドア<4753>・堀江貴文社長、フジテレビ<4676>・日枝久会長、同村上光一社長、ニッポン放送<4660>・亀渕昭信社長の一問一答は次の通り。
─ 世間では挨拶もなしに土足に踏み込んできた人に、結果的にやむなく「追い銭」をくれてやったという見解もあるが、正直な感想は。
日枝 「交渉の過程では色々なことがある。そういう感情があったということはなかったと、言えば嘘。だが、話し合いをしているうちに誤解も解けた」
亀渕 「この間、堀江社長はじめ、ライブドアの皆さんと食事をした。そのとき堀江社長に『こんな形じゃなくて知り合っていたら、きっと良い仕事ができたね』と言った。堀江社長は『コミュニケーションは本当に大事ですね』と答えた。私の仕事も、堀江社長の仕事もコミュニケーション。本当に今の世の中、コミュニケーションが大事ということがあらためてわかった」
─ 1月から実施したTOBでの買い付け価格5950円と比べると、一株6300円と高いが、前回のTOBに応じた株主にどう説明するのか。
日枝 「適正な価格で、法的には問題ない。ただ、私は前回応じてくれた株主には内心忸怩(じくじ)たる思いは正直ある。」
─ 今回の決定にあたって、証券会社などのフィナンシャル・アドバイザーが関与したのか。
堀江 「間に日興プリンシパル・インベストメンツに入ってもらって、アドバイスや、何度もお互いを行き来して、いろんな条件をまとめてもらった」
日枝 「我々のフィナンシャル・アドバイザーは大和SMBCなので、相談を受けてもらってきた」
─ 最終的な結論については、堀江社長自身で「想定の範囲内」だったか。
堀江 「私どもの目標としていた業務提携及び資本提携が実現したので、どちらかというと『想定の範囲内の良い方』におさまり、非常にうれしい」
─ 一連の件を総括すると、日本の経済にどのような影響を与えたと思うか。
堀江 「専門的な人材が非常に不足している状況。私どももフジテレビも、こういう問題に精通している弁護士や会計士などを集めるのに苦労した。新しい判例、司法判断等も出てきた。商法あるいは証取法の不備や、運用部分での解釈の不備など、こういったことに一定の成果を上げたが、まだ諸外国に比べると不十分。懸念としては、基本的には先進国は保護貿易をしていてはいけない。発展途上の段階では、国の産業を保護して、民間で工夫して伸ばしていくのは良いこと。ある程度力を持った国が、これから大きな発展をするためには、保護をやめて世界とガチンコ勝負をしていかなければならない。企業合併なども、どんどん解放していかなければならない。いまだ経済的には保護しようという動きがある。そういう意味だと、時間がない。このままでは日本で生まれてきた会社は、世界と対等にやっていけなくなる。みんなで一丸となって、専門的な人材をもっと育成すべきだし、企業側も意識を変えて、世界と勝負していくべき。これまでは島国で保護されれば良かったのだが、これからはそうはいかない。諸外国からの圧力は益々厳しくなるだろうし、世界の資金を受け入れられない国は、世界の潮流から遅れていく。外資に対する感情論は抜いて、お金に色はない。お金を呼び込んでくるぐらいの意欲的な雰囲気が必要。もっと日本人は世界に冠たる経営をしていく体制を作ることを、今回の一件を、一つの教訓にして進めていかなければならない」
─ 和解協議はどちらから始めたのか。
日枝 「この2ヶ月間で、いつの時点だと言われても、日にちはわからない。私が『お会いすることはできない』と率直に言っていた時期に、事務レベルでは話を進めてきたことは事実。経営をしている側は企業価値を高めることが目的。『ステークホルダーなど社会的影響のために、我々が早く解決しなければならない』という認識が双方にあって、こういうことになった」
─ プロジェクトチームの陣容や提携の中身など具体的なことについては。
村上 「これから具体的な話が出てくる。今日は具体的な話はできかねる。両社で数名出す。6ヵ月が期限で、週に1回もしくはもっと縮めてやる中で、何回か話し合う中で、色々な形を考えてみたい」
堀江 「ケンカしているようなイメージがあるが、2ヵ月前までは非常に仲が良いといわれる状況だった。フジテレビの番組にもレギュラー出演させていただいて、非常に友好的な関係にあった。今回のプロセスの中で、意思の疎通がうまくいかなかっただけで、元どおりに戻れると思う。最低週1回は会って、具体的な成果を上げたい」
─ 日興プリンシパルへの相談料は発生したのか。
堀江 「発生していない。現状ボランタリーベースで対応してもらっている。たまたま、日興グループは、ライブドアとニッポン放送の主幹事。お互いの幹事ということで、ニッポン放送を巡る件については、色々とお手伝いしてもらった」
─ 前回のTOBに応じた企業に、「法的に問題ない」ことの根拠などの説明は。
日枝 「当時5950円でTOBをやったときの状況と、今回の状況は違う。弁護士に相談した上での、適正な価格での取引なので問題はない。事態を解決することを前向きに考えて、6300円にした。適正な価格の範囲内ということで決めたし、法的には問題ない。ただ、内心忸怩たる思い。だが、その当時と今とは違う」
─ 資本提携を推進した理由、展望は。
日枝 「ITについては主体的に検討してきた。色々なアイデアも出てきているようなので、そこで出てきたものをビジネス化したい。それを期待して第3者割り当てに応じた。ライブドアから新しいアイデアが出ることを、堀江さんに期待している」
村上 「一緒に業務提携しながらwin−win(ウィン・ウィン)の状況をさらに模索。フジテレビとライブドアによる協業による期待もある。株主にも期待をしていただきたい」
堀江 「資本提携が非常に重要である。基本的提携だけだとお互いに身が入らない。がっちりと組めるのではないかと思い、資本提携を求めてきた。逆でも構わない。よくある日本の企業のように株式の持ち合いである必要は全くない。産業的にいうと、一番伸びているのがインターネット業界。お金の投資先としてIT企業の方が元本よりも大きくなる可能性がある。放送業界の持っている今までの視聴者やビジネススキームを、インターネット業界に流し込んでいければ、ライブドアの業績も上がる。ライブドアの価値が上がれば、フジテレビの持つライブドアの株の価値も高まりwin-winの関係になる」
─ 第3者割り当てで調達した資金で企業買収を行うのか。
堀江 「基本的にはインターネット・ポータル事業に関連した投資に当てようと思う。別のM&Aに当てることも考えたい。学んだことは非常にたくさんあるが、日本でも先進的なことを今回やったと思う。今後M&Aをする場合に、このノウハウは役に立つと思う」
─ 今回の提携合意の評価は。
日枝 「フジサンケイグループの経営資源の選択と集中を機動的かつ効率的にやることが目的。そういう点では、叶った」
亀渕 「フジサンケイグループの再編が目的だから、合格点は十分とれた」
村上 「(ライブドアによるニッポン放送株大量取得の)2月8日からちょうど2ヵ月と10日。その日に決着を迎えられ、ほっとした」【了】 ライブドア・ニュース 常井健一記者
─ 世間では挨拶もなしに土足に踏み込んできた人に、結果的にやむなく「追い銭」をくれてやったという見解もあるが、正直な感想は。
日枝 「交渉の過程では色々なことがある。そういう感情があったということはなかったと、言えば嘘。だが、話し合いをしているうちに誤解も解けた」
亀渕 「この間、堀江社長はじめ、ライブドアの皆さんと食事をした。そのとき堀江社長に『こんな形じゃなくて知り合っていたら、きっと良い仕事ができたね』と言った。堀江社長は『コミュニケーションは本当に大事ですね』と答えた。私の仕事も、堀江社長の仕事もコミュニケーション。本当に今の世の中、コミュニケーションが大事ということがあらためてわかった」
─ 1月から実施したTOBでの買い付け価格5950円と比べると、一株6300円と高いが、前回のTOBに応じた株主にどう説明するのか。
日枝 「適正な価格で、法的には問題ない。ただ、私は前回応じてくれた株主には内心忸怩(じくじ)たる思いは正直ある。」
─ 今回の決定にあたって、証券会社などのフィナンシャル・アドバイザーが関与したのか。
堀江 「間に日興プリンシパル・インベストメンツに入ってもらって、アドバイスや、何度もお互いを行き来して、いろんな条件をまとめてもらった」
日枝 「我々のフィナンシャル・アドバイザーは大和SMBCなので、相談を受けてもらってきた」
─ 最終的な結論については、堀江社長自身で「想定の範囲内」だったか。
堀江 「私どもの目標としていた業務提携及び資本提携が実現したので、どちらかというと『想定の範囲内の良い方』におさまり、非常にうれしい」
─ 一連の件を総括すると、日本の経済にどのような影響を与えたと思うか。
堀江 「専門的な人材が非常に不足している状況。私どももフジテレビも、こういう問題に精通している弁護士や会計士などを集めるのに苦労した。新しい判例、司法判断等も出てきた。商法あるいは証取法の不備や、運用部分での解釈の不備など、こういったことに一定の成果を上げたが、まだ諸外国に比べると不十分。懸念としては、基本的には先進国は保護貿易をしていてはいけない。発展途上の段階では、国の産業を保護して、民間で工夫して伸ばしていくのは良いこと。ある程度力を持った国が、これから大きな発展をするためには、保護をやめて世界とガチンコ勝負をしていかなければならない。企業合併なども、どんどん解放していかなければならない。いまだ経済的には保護しようという動きがある。そういう意味だと、時間がない。このままでは日本で生まれてきた会社は、世界と対等にやっていけなくなる。みんなで一丸となって、専門的な人材をもっと育成すべきだし、企業側も意識を変えて、世界と勝負していくべき。これまでは島国で保護されれば良かったのだが、これからはそうはいかない。諸外国からの圧力は益々厳しくなるだろうし、世界の資金を受け入れられない国は、世界の潮流から遅れていく。外資に対する感情論は抜いて、お金に色はない。お金を呼び込んでくるぐらいの意欲的な雰囲気が必要。もっと日本人は世界に冠たる経営をしていく体制を作ることを、今回の一件を、一つの教訓にして進めていかなければならない」
─ 和解協議はどちらから始めたのか。
日枝 「この2ヶ月間で、いつの時点だと言われても、日にちはわからない。私が『お会いすることはできない』と率直に言っていた時期に、事務レベルでは話を進めてきたことは事実。経営をしている側は企業価値を高めることが目的。『ステークホルダーなど社会的影響のために、我々が早く解決しなければならない』という認識が双方にあって、こういうことになった」
─ プロジェクトチームの陣容や提携の中身など具体的なことについては。
村上 「これから具体的な話が出てくる。今日は具体的な話はできかねる。両社で数名出す。6ヵ月が期限で、週に1回もしくはもっと縮めてやる中で、何回か話し合う中で、色々な形を考えてみたい」
堀江 「ケンカしているようなイメージがあるが、2ヵ月前までは非常に仲が良いといわれる状況だった。フジテレビの番組にもレギュラー出演させていただいて、非常に友好的な関係にあった。今回のプロセスの中で、意思の疎通がうまくいかなかっただけで、元どおりに戻れると思う。最低週1回は会って、具体的な成果を上げたい」
─ 日興プリンシパルへの相談料は発生したのか。
堀江 「発生していない。現状ボランタリーベースで対応してもらっている。たまたま、日興グループは、ライブドアとニッポン放送の主幹事。お互いの幹事ということで、ニッポン放送を巡る件については、色々とお手伝いしてもらった」
─ 前回のTOBに応じた企業に、「法的に問題ない」ことの根拠などの説明は。
日枝 「当時5950円でTOBをやったときの状況と、今回の状況は違う。弁護士に相談した上での、適正な価格での取引なので問題はない。事態を解決することを前向きに考えて、6300円にした。適正な価格の範囲内ということで決めたし、法的には問題ない。ただ、内心忸怩たる思い。だが、その当時と今とは違う」
─ 資本提携を推進した理由、展望は。
日枝 「ITについては主体的に検討してきた。色々なアイデアも出てきているようなので、そこで出てきたものをビジネス化したい。それを期待して第3者割り当てに応じた。ライブドアから新しいアイデアが出ることを、堀江さんに期待している」
村上 「一緒に業務提携しながらwin−win(ウィン・ウィン)の状況をさらに模索。フジテレビとライブドアによる協業による期待もある。株主にも期待をしていただきたい」
堀江 「資本提携が非常に重要である。基本的提携だけだとお互いに身が入らない。がっちりと組めるのではないかと思い、資本提携を求めてきた。逆でも構わない。よくある日本の企業のように株式の持ち合いである必要は全くない。産業的にいうと、一番伸びているのがインターネット業界。お金の投資先としてIT企業の方が元本よりも大きくなる可能性がある。放送業界の持っている今までの視聴者やビジネススキームを、インターネット業界に流し込んでいければ、ライブドアの業績も上がる。ライブドアの価値が上がれば、フジテレビの持つライブドアの株の価値も高まりwin-winの関係になる」
─ 第3者割り当てで調達した資金で企業買収を行うのか。
堀江 「基本的にはインターネット・ポータル事業に関連した投資に当てようと思う。別のM&Aに当てることも考えたい。学んだことは非常にたくさんあるが、日本でも先進的なことを今回やったと思う。今後M&Aをする場合に、このノウハウは役に立つと思う」
─ 今回の提携合意の評価は。
日枝 「フジサンケイグループの経営資源の選択と集中を機動的かつ効率的にやることが目的。そういう点では、叶った」
亀渕 「フジサンケイグループの再編が目的だから、合格点は十分とれた」
村上 「(ライブドアによるニッポン放送株大量取得の)2月8日からちょうど2ヵ月と10日。その日に決着を迎えられ、ほっとした」【了】 ライブドア・ニュース 常井健一記者
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