Chromiumプロジェクトは12月1日(米国時間)、Google Groupsの「Updates to Google Chrome Linux support( !topic/chromium-dev/FoE6sL-p6oU )」において、Ubuntu Precise 12.04 32ビット版およびDebian 7 Wheezy 32ビット版向けに提供しているGoogle Chromeのサポートを2016年3月の早い段階で停止すると伝えた。サポート終了時期を過ぎても該当するGoogle Chromeの利用は継続できるが、バグ修正やセキュリティ修正などのアップデートは一切提供されなくなる。

開発者らはLinux環境において32ビット版をビルドするための設定のサポートは続けるとしているため、サポート終了後であっても自らChromiumをビルドすれば最新版を利用できるものと見られる。開発者らは、Ubuntu Precise 12.04を使っている場合はTrustyへアップグレードすることなどを推奨している。

Googleが提供するChromeを絞り込む背景には、要望の少ないソフトウェアに割り当てる開発リソースを集約し、より重要度や要求度の高い部分へ開発リソースを割り当てたい狙いがあるようだ。

(後藤大地)