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世界に散らばるチームが正しく機能すれば、スタートアップは大きく成長できる

ゲスト著者のScott GerberはYoung Entrepreneur Council(YCE)の創始者である。

遠くにいる強力な従業員は、近年成功した多くのスタートアップの秘密兵器だ。彼らは自身のミッションを達成するため、オフィスの近辺にいる人間を頼るのではなく、最高の人材を世界中から雇用している。

全社員のリモートワークにチャレンジする企業もあれば、リモートワーカーと本社で働くメンバーが共存する企業もある。どちらの手法をとるにしても、それぞれの難しさがある。

リモートワーカーのマネジメントについて、基本的なコミュニケーション戦略から、特定のワーキングプロセスに至るまで、YECのビジネスオーナー11名にアイデアを聞いた。

1.オンラインコミュニケーション

Jessica Oralkan氏 (Collecteurs)

リモートワーカーのマネジメントにおける最大の壁は、コミュニケーションの減少です。これは、彼らが同じオフィスで働かず、多くの場合、勤務時間もバラバラだからです。その対策として、我々のチームは、前日に取り組んでいたこと、今日取り組むこと、仕事の最中に起きたあらゆる問題を復習するために、毎朝15分間Slack上で会合をします。毎朝顔を合わせることによって、全員の考えを纏めるのです。

2.日々電話する

Andrew Thomas氏 (SkyBell Video Doorbell)

当初、我々はファンシーなコラボレーションソフトウェアを使ったり、リモートワーカー用にデジタルコミュニケーションに頼ったりしていました。これは、いくつかの原因で成功しませんでした。まず、人は実際に連絡を取り合わないと自分達が隔絶されているように感じやすく、「あちら対こちら」の構造ができてしまいます。次に、ニュアンスやはっきりしない部分がデジタルコミュニケーションでは失われてしまいます。3つ目に、メッセージを送るよりも会話した方が仕事は捗ります。

これらを解消するために、我々は週毎に電話でのやり取りを始めましたが、週単位では十分ではありませんでした。今は毎日電話でやり取りをしていて、その内容を文章化し、チーム内で共有しています。これでミスコミュニケーションによる時間と財務の損失を抑え、チームワークと目的共有を強める交流を通して友情を築きます。古典的ではありますが、上手くいっています。

3.定例のテレビ会議を開く

Kim Walsh-Phillips氏 (Elite Digital Group)

私はだいたい州一つぶんぐらい離れた先にいるスタッフを、さらに遠く離れたところにいるメンバー達と共にマネジメントしています。我々は現場と遠距離のチームをRockefeller HabitsやTractionのメソッドに従ってマネジメントしています。我々は、日々のチームの集まりに続いて日々のリーダーの集まりがあります。テレビ会議です。当初は、スタッフの皆がこれを嫌がっていました。しかしながら、私はこの習慣が、3桁の売上成長を実現した要因だったと信じています。今ではテレビ会議がすっかり定着し、メンバーは質問をしたり、フィードバックを受けることを楽しみにしています。毎日のテレビ会議は、いくら勧めても勧めすぎることはないですね。

4.過度のマネジメントはしない

Blair Thomas氏 (EMerchantBroker)

遠距離にいる従業員達は財産であり、たびたび内部の人材にはできないような独自のスキルを見せてくれることを覚えていてください。過度に厳しくしたり、彼らの時間や効率を毎日管理しようとしたりするよりも、リモートワーカーとして自由にやらせるほうが好ましいのです。忘れないでいてほしいのは、彼らはそれぞれの生活空間の中で働いており、一つのオフィスに集まった従業員と同じレベルでコミットできないのは当然なのです。リモートワーカーの実力を測り、彼らがデイリーミーティングに参加し他の者達と同等の働きぶりである限り、彼らを秘密兵器として扱うのです。コンスタントなモニタリングや、彼らの機微を記録することなんて、ただストレスを生んで効率を悪くするだけですから。

5.全員同じチャットソフトに参加させる

Matt Doyle氏 (Excel Builders)

今はマネジメントしやすいソフトがたくさんあります。距離に関わらず、チーム全体を同じマネジメントソフトウェアで統一し、いつも必ずログインされるようなチャットソフトをつくる。この方法なら、全員が他の人達がどこで仕事をしているかを知ることができますし、遠距離の従業員も、まるで身近にいるように調和して働くことが可能です。

6.”働く時間帯”への意識を高める

Micah Johnson氏 (GoFanbase)

我々は西海岸と東海岸に二つのオフィスを構えるだけでなく、複数のリモートワーカーを抱えています。新たな人材を迎える時はいつも、彼らが住む場所と働く時間帯を、チーム一丸となって気にかけるように徹底しています。また、メンバー全員が調べることができるデータベースに彼らの地域を登録してあります。チームが他のメンバーの働く時間帯を知ることで、スケジューリングとタスクの割り当てをよりスムーズにすることができます。

7.遠くの従業員にも楽しいひと時を

Martina Welke氏 (Zealyst)

我々のチームでは、キーメンバーである一人の女性が遠くで働いているのですが、業務上の問題として、彼女とのコミュニケーションを考えるために長い時間を費やしました。最終的に我々はある事に気づきました。我々がチームと共にオフィス内で起こる些細な楽しいインタラクションを、彼女は逃していたのです。チームが楽しい時間を過ごしている時に、彼女もSkypeを通して参加してもらえるようにし、良いニュースに対する突発的なお祝いなどにも彼女を巻き込めるよう、気を付けるようになりました。彼女がこれまで以上に職場とつながれたことによって、彼女自身の所属意識だけでなく、職場全体も楽しみやすい雰囲気になるなど、大きな変化が生まれました。

8.特定のプラットフォームを利用する

Chris Cancialosi氏 (GothamCulture)

我々は最近、WeVueと呼ばれる、継続的なフィードバックと、情報共有を行うプラットフォームを使い始めました。各メンバーは、WeVueを通じて他のメンバーや会社とこまめにやりとりし、仕事の問題を解決したり、ちょっとした楽しみを得たりすることができます。ミーティングを最小限に減らせるようになった一方で、彼らの仕事に関わる会社の決定に対しても、発言できる環境が育まれています。

9.社内ブログを作る

Mattan Griffel氏 (One Month)

BlogInのようなツールを使って社内用のブログを立ち上げ、メンバーが近況やミーティングのメモを投稿するよう、働きかけてみてください。情報をやりとりする上で最も効果的なのは、各自がすべてのミーティングでノートを取り、スライドや他のデータと一緒にブログへ投稿することです。こうすれば、その場にいなかった人達も会話に参加できるようになります。ブログ上のコンテンツ量が増えすぎて閲覧が難しくなった場合は、大事な投稿をまとめたwikiやドキュメントを作成できます。BlogInはSlackへの統合や、グループ追加、wiki機能を備えているので、愛用しています。

10.リモートワーカーを輪から外さない

Katherine Berry氏 (Allocadia)

リモートワーカーがつながりを無くさず輪の中にいると感じるように、テクノロジーを活用するのが有効です。我々はSlackを使ってメンバーにニュースや活動、イベントを知らせ、「会社の日常」から仲間外れになることを防いでいます。また、全社のミーティングやプレゼンテーションをストリーミングしているので、リモートワーカーもビデオを通して参加することが可能です。

11.旅行に投資する

Fan Bi氏 (Blank Label)

我々の企業は年に2回、合宿を行っています。お金はかかりますが、我々が見つけた最高の文化投資の一つです。2日間にわたるイベントには、いつもは遠距離で働くメンバーも数日前から駆けつけ、会社の戦略や財務、今後のマイルストーンなどについて、深く話し合います。

ただし、業務はせいぜい25%程度です。残りの時間は、グループ別、または全社合同で、ゲームや食事、ハイキングなどを行います。何か問題を挙げるとしたら、こんなにたくさんのメンバーが飛行機に乗り、一緒に寝泊まりし、食事をするという行為が、リモートワークが盛んないつもの様子とはあまりに違っており、ちぐはぐな印象を与えることくらいでしょうか。しかし、合宿を通して生まれる目に見えない結束は信じられないほど価値があり、デジタルでは再現できないものだと思っています。

 

Photo courtesy of Zendesk

ReadWrite Japan編集部
[原文]