Facebook動画広告出稿マニュアル最新版――CPV課金やInstagram出稿、スライドショーも解説!

写真拡大 (全22枚)

Facebookの動画広告をマーケティングに利用する企業が日本でも増えています。
それと同時に、Facebook側もCPV課金への対応やスライドショー広告の追加など、新しい機能を次々と導入しています。つい先日も入札方式と広告最適化の変更を発表し、出稿画面のインターフェイスも変わりました。

本記事では、そんなFacebookの最新アップデートを反映した広告出稿プロセスをまとめました。初めて取り組む方にも、出稿経験のある人にも役立つノウハウをご紹介します。

目次

  1. 広告出稿の準備を整える
    - キャンペーン構造の理解
    - ビジネスマネージャとFacebookページの作成
    - 広告キャンペーンの「目的」を把握する
  2. 広告キャンペーンを作成する
  3. ターゲットの設定
  4. 予算・掲載期間の設定
  5. オプションの設定
    - 広告配信の最適化対象を選択
    - 入札方式と課金タイミングを選択
    - 配信タイプを選択
  6. 広告の作成
    -広告素材(動画)を入稿
    - サムネイルを設定
    - 広告文/CTA/広告配置を設定

1.広告出稿の準備を整える

Facebookで広告出稿をするまでには以下のような手順を踏みます。スムーズに広告出稿を進めるため、まずは準備を整えましょう。

キャンペーン構造の理解

Facebookのキャンペーン構造は、広告キャンペーン、広告セット、広告の3層になっています。

画像参照元:https://www.facebook.com/business/a/campaign-structure

広告キャンペーン: キャンペーンは1つ以上の広告セットと広告で構成されます。各キャンペーンにつき1つずつ、『広告の目的』を選びます。
広告セット: 広告セットは1つ以上の広告を含みます。広告セットのレベルでは、ターゲット設定、予算、スケジュール、入札、配置を定義します。
広告: 広告には、その広告で使う素材を設定します。

このキャンペーン構造を正確に理解し、適切に構築することが、広告の運用管理、最適化、パフォーマンス測定の効率アップへとつながります。例えば、1つのキャンペーンの中に、ターゲティング設定のみを変えた広告セットを複数作成すれば、反応の良いオーディエンスの判別に役立ちます。

ビジネスマネージャとFacebookページの作成

広告出稿・管理にはFacebookアカウントの所有が必須条件です。

その上で会社内の複数の人や、広告アカウント、Facebookページのすべてを一元管理したい場合は、ビジネスマネージャを使用して、広告出稿を行います。

・ビジネスマネージャの作成 : https://business.facebook.com/create

詳しい手順については、下記をご確認ください
ビジネスマネージャでの人、ページ、広告アカウントのセットアップ (Facebookヘルプセンター)

一人で管理をする場合は、Facebookログイン状態で、下記URLにアクセスすれば広告を作成できます。

・広告マネージャ:https://www.facebook.com/ads/create

また、広告出稿には原則的にFacebookページも必要となります。例外として、「ウェブサイトへのアクセス」を目的とした広告キャンペーン、かつニュースフィードではなく、デスクトップPCの右側広告欄のみに掲載する場合はFacebookページの作成は必要ありません。

詳しい手順については、下記をご確認ください
Facebookページを作成するにはどうすればよいですか。

広告キャンペーンの「目的」を把握する

アカウントを取得した後、まず初めに行うのが広告キャンペーンの作成です。広告キャンペーンは「広告の目的」を選択することで作成されます。
キャンペーンの開始後に「キャンペーンの目的」を変更することはできません。そのため、まず『広告で何を達成したいか、理想的な成果はどのようなものか』を確認し、適切な目的を選択することが大切です。

なお、2015年12月現在、赤枠で囲っているキャンペーン目的が、動画広告フォーマットに対応しています。

キャンペーンの目的の概要は以下のとおりです。

投稿を宣伝: Facebookページの投稿を宣伝し、ページ投稿のリーチとエンゲージメントを増加させます。
Facebookページを宣伝: Facebookページへの「いいね!」を増やします。
ウェブサイトへのアクセスを増やす: ウェブサイトへのアクセスを増やします。
ウェブサイトでのコンバージョン: ウェブサイトにターゲットを誘導し、メルマガ登録などの特定のアクション(コンバージョン)を増やします。ピクセルを使うことでパフォーマンスを計ることができます。
アプリのインストール数を増やす: アプリを購入できるストアにターゲットを誘導し、アプリのインストール数を増やします。
アプリのエンゲージメントを増やす: 既存ユーザーにアプリを再度利用してもらい、既存ユーザーからのエンゲージメントを増やします。アプリの特定の場所にリンクすることができます。
イベントへの参加者を増やす: Facebookイベントの広告を作成し、イベントの参加者を増やします。
クーポンの取得を増やす: ストアでの割引などのプロモーションを宣伝します。
動画の再生: 製品発表や舞台裏の映像、カスタマーストーリーなどの動画を広め、ブランドの認知度を高めます。

今回は、「動画の再生」を目的としたキャンペーンを例にFacebookでの動画広告の出稿方法を解説します。キャンペーンの目的によって設定項目は多少異なりますが、大半は同じ流れで進めることができます。

2.広告キャンペーンを作成する

キャンペーン目的の設定画面から、「動画の再生」を選択し、広告と紐付けるFacebookページを入力・選択しましょう。必要があれば広告キャンペーン名も設定します(キャンペーン名は後から変更可能です)。

3.ターゲットの設定

キャンペーンの目的を選択すると「広告セット」が自動で作成されるので、まずはターゲット設定を行います。

この際、注意すべきなのが右側に表示される「オーディエンス」です。ここにはターゲットを絞り込むたびに、潜在リーチ数がリアルタイムで表示されていきますが、あまりオーディエンスを絞り込みすぎないことがポイントです。リーチが少なすぎると広告の最適化が上手くいかなかったり、趣味や嗜好といった情報を登録していないユーザーには広告が届かなくなるためです。

主なターゲティング項目を以下に挙げます。マーケティングキャンペーンの目的に応じて適切なターゲティング設定を行いましょう。

カスタムオーディエンス:メールアドレスや電話番号など自社で保有している顧客データでオーディエンスを指定します。
地域:国、都道府県、市区町村、郵便番号などで指定できます。
属性データ:年齢、性別、交際ステータス、学歴、勤務先などで指定できます。
趣味・関心:指定した趣味・関心を持つオーディエンスにリーチします。利用者の趣味・関心は、趣味・関心リストに登録されたもの、アクティビティ、学歴、役職、「いいね!」したページ、所属グループなどから判断されます。
行動:購買行動やデバイス利用状況などのアクティビティを指定してターゲットを絞り込みます。
つながり:すでにFacebookでつながっている人に広告を表示するかどうかを選択できます。たとえば、過去30日間にFacebookページに「いいね!」と言った人、イベントに参加した人、アプリを利用した人などです。

各項目における詳細は下記を御覧ください
広告のターゲット設定オプション(Facebookヘルプセンター)

4.予算・掲載期間の設定

予算の設定方法には2種類あります。広告を毎日継続して配信する場合の「1日あたりの予算」と、配信日時を細かく設定して配信する場合の「通算予算」です。

「1日の予算」を選択した場合は、「今日から継続的に掲載する」のほか、「12月1日の14時から1月31日の12時まで」といった具合に、特定の開始日時から終了日時まで常時配信することも可能で、1日の予算内で最適化しながら配信されます。

一方「通算予算」を選択すると、「詳細オプション」で細かい配信スケジュール設定を行うことができるため、全体を通しての通算予算額を設定することになります。

▽通算設定にすると「月曜日の15時〜18時のみ配信」などのような指定も可能になる

5.オプションの設定

オプションでは入札方式や課金タイミングの詳細設定が可能です。

デフォルトのままでももちろん広告配信は可能ですが、どのような設定ができるのかを理解し、配信の目的に沿って調整を行います。特に課金タイミングは今年の夏に発表があったCPV課金が可能になっていますので要チェックです(参考)。

広告配信の最適化対象を選択

選択肢は、ステップ1で選択した「広告キャンペーンの目的」によって変わります。
キャンペーンが「動画再生」の場合、選択肢は「動画再生数」か「デイリーユニークリーチ」になります。

「動画再生数」を選択すると、動画を再生する可能性の高いユーザーにリーチするよう最適化されます。「デイリーユニークリーチ」を選択すると同一ユーザーに1日1回までしか表示されません。

入札方式と課金タイミングを選択

「入札額」では、決めた予算内で最適化される「自動入札」の他に、自分で1再生あたりの入札単価を設定することができます。

「請求のタイミング」は課金タイミング(課金対象)のことを指しており、「動画再生」を目的としたキャンペーンの場合は「インプレッション課金」か「10秒以上の動画再生時(CPV課金)」を選択することができます。

配信タイプを選択

「配信タイプ」の項目では、標準配信かスピード配信かを選択することができます。「標準配信」は、できるだけ広告を均等に配信するタイプで、通常はこちらを選択します。ただし、豊富な予算があり、時間的制約のあるキャンペーン期間中に、より多くの利用者に迅速にリーチすることを望んでいる場合には、スピード配信が向いています。

この2つの配信ペースの違いは以下の表を参考にしてください。

画像参照元:https://www.facebook.com/business/help/389719157751382/

すべての設定を終えたら、いよいよ広告素材を入稿します。なお、「広告配置」については少し分かりづらい位置にありますが、配信先を決定する項目ですので設定を忘れないようにしましょう。

広告素材(動画)を入稿

広告素材である動画を入稿します。「スライドショーを作成」は今年10月末に発表があった新機能で、複数枚の写真からFacebookが自動でスライドショー(動画)を作成してくれる機能です(参考)。

動画をアップロード: 新しく動画をアップロードします
ライブラリを閲覧: すでにアップロードしている動画ライブラリの中から選択することができます。
スライドショーを作成: 3〜7枚の画像を使用してスライドショーを作成することができます。

サムネイルを設定

動画をアップロードすると自動でサムネイル画像の候補が表示されますが、オリジナルの画像をアップロードし、サムネイルを設定することも可能です。

なお、サムネイル画像は、画像広告の出稿時と同じ「テキスト20%ルール」が適用されるため、選択には注意が必要です(参考)。

広告文/CTA/広告配置を設定

続いて広告文とCTA(コールトゥアクション)、広告の配信場所を設定します。
広告文(テキスト)は90文字以内で、改行はできません。

CTAはキャンペーンの目的に応じて、必要があれば設定を行います。「動画の再生」がキャンペーン目的の場合、CTAの種類は下記の6種類になっています。

・購入する
・予約する
・詳しくはこちら
・登録する
・ダウンロードする
・他の動画を視聴

そして大切なのが「広告配置」の設定です。

この赤枠で囲まれている部分で「配信する(追加)・しない(削除)」を設定します。キャンペーンの目的によって選択肢は異なりますが、主に下記の配置先があります。

・デスクトップコンピュータのニュースフィード
・携帯電話やタブレットのニュースフィード
・デスクトップの右側広告枠
・Instagram
・オーディエンスネットワーク

最近行われた管理画面のアップデートにより、Instagramにも本画面から同時に出稿できるようになりました。デフォルトでは「配信する」設定になっているため、Facebookにのみ出稿したい場合は忘れずにInstagramを「削除」する必要があります。

また、いくつかのキャンペーン目的では、「オーディエンスネットワーク」も選択肢に追加されます。これはさらに範囲が広く、いわゆるアドネットワークのような働きをし、Facebookと提携した外部アプリにも広告配信されてしまうため、注意が必要です(参考)。

注文を確定!

注文を確定すると、広告が審査に入ります。通常、24時間以内に審査されますが、場合によってはさらに時間がかかる場合もあるようです。
広告ポリシーの詳細についてはFacebook内の「広告ポリシー」をご確認ください。

今回は「動画の再生」を目的とした場合の動画広告出稿フローをご紹介しましたが、冒頭でも述べたように、多くのキャンペーン目的で動画の使用が可能です。
すでに動画広告素材があるなら、まずは一度自分で出稿してみるのが一番です。そこで初めてターゲット層の反応や広告効果を見ることができ、次の動画施策につなげることができるでしょう。