正しく使っておきたい15個のサッカー用語
日本サッカー協会(JFA)では、「JFA・Jリーグ サッカー用語集」というものを作成している。
これは、JFAやJリーグ、各都道府県のサッカー協会にいたるまでサッカーに関する用語の統一を図る目的で作られたものである。
例えば、皆さんは「Foul」をどう表記するだろうか?
「ファウル」でも「ファール」でもいいような気がするが、要はこうした言葉を一つにするためのガイドラインのようなものあるのだ。
JFAによれば、これらは「誤った使い方や紛らわしい用語、サッカー界で統一を図るべき用語などを抽出したもの」であるという。これらの言葉をメディアなどに強制することはないが、協会としては一つの表現を共有し統一を図りたい構えであるようだ。
今回は、この用語集の中でも特に注意が必要なものを15個ピックアップしてみた。
皆さんが普段使っている言葉の中に、誤った使い方、あるいはサッカー界では使用していない用語がないかチェックしてみよう。
1. アウェイ(Away)
【定義】
ホームチームの相手を差す場合はアウェイチームだが、ビジターとも言う。アウェイチームにとって対戦相手の本拠地で行う試合をアウェイゲームという。
【注意】
「アウェー」のように、音引きにはしない。
2. 外国籍選手(Foreign Player)
【定義】
外国籍を有する選手。
【注意】
「外国人選手」、「外人選手」とは表記しない。
3. 副審/アシスタントレフェリー(Assistant Referee)
【定義】
主審をサポートする役割で、1試合につき2名任命。過去は、線審/ラインズマンと呼んでいた。
【注意】
「線審」、「ラインズマン」とは表記しない。
4. 加入 / 引退、移籍(退団)
【定義】
Jクラブに入ることを「加入」という。Jリーグの場合はクラブを「球団」としないので、クラブを離れる場合、状況によって「移籍」、「引退」と表記する。それ以外の場合の「退団」はやむを得ないが、極力使わないようにしたい。
【注意】
「入団」、「(退団)」とは表記しない。
5. 選手エージェント(Players' Agent)
【定義】
個別の選手エージェントの肩書きは、○○協会認定選手エージェントと表現する。(例)日本サッカー協会認定選手エージェント、パラグアイサッカー協会認定エージェントなど。
【注意】
「代理人」あるいは「FIFA公認代理人」とは表記しない。
6. 期限付き移籍(Rental Transfer / Loan)
【定義】
移籍元のクラブに戻ることを条件とした短期的移籍。
【注意】
「レンタル移籍」とは表記しない。
7. アディショナルタイム(Additional Time / Time Added On
【定義】
競技者の交代、負傷により、競技が一時中断された分の延長時間のこと。日本語、英語表記ともに「Additional Time」を使用。「Extra Time」は延長戦を指す用語。
【注意】
「インジュリータイム」、「Loss time」とは表記しない。
8. ファウル(Foul)
【注意】
「ファール」と音引きにしない。
9. インターセプト(Interception / Intercept)
【注意】
「パスカット」とは表記しない。
10. プレースキック(Place Kick)
【注意】
「プレイスキック」とは表記しない。
11. 勝点(Points)
【注意】
「勝ち点」とは表記しない(「ち」)を入れない。
12. 日本代表(Japan National Team)
【定義】
日本最高峰の代表メンバーで構成されたチーム。愛称はSAMURAI BLUE(サムライブルー)。
【注意】
「全日本」、「A代表」とは表記しない。「B代表」というものも存在しない。
13. Jリーグアカデミー(J. League Academy)
【定義】
Jクラブのユース以下(U-18、U-15、U-12)のチームを総称してJリーグアカデミーという。
【注意】
「下部組織」は使用しない。
14.サポーターとファン(Supporter / Fan)
【定義】
サポーターは「熱狂的なサッカーファン、特定のクラブ・チームを支持する支援者」、ファンは「一般的な愛好家」。
15. ユニフォーム(Uniform)
【定義】
上下ソックス3点セットの場合に「ユニフォーム」を用いる。上のみの場合は「ジャージ(jersey)又は「シャツ(shiry)」。
【注意】
新聞用語では「ユニホーム」と表記しているが、サッカー界では「ユニフォーム」と表記。