女性の間で増えている「梅毒」は早期治療が大切

写真拡大

厚生労働省によれば、昨年の同時期に比べて、梅毒の症例数が1.5倍に増えているといいます。2014年12月29日〜2015年10月25日までに診断され、感染症法に基づく医師の届出で「梅毒」として報告された症例数は2,037例。この内、男性は1,463例、女性は574例となっています。昨年同時期との比較では、男性1.4倍、女性2.0倍となっており、女性の増加が目立ちました。梅毒は、他人の粘膜や皮膚に直接触れる性的な接触によってうつる感染症です。

女性の「梅毒」が増えている


梅毒の感染者数は女性よりも男性の方が常に多い状況です。しかし、増加の割合については女性の方が顕著です。女性の梅毒感染者届出数を見ると、5年間の変化は次のようになります。

2010年……124件
2011年……177件
2012年……183件
2013年……235件
2014年……377件
2015年……574件

このように、5年間で約4〜5倍に増えています。

「梅毒」に感染するとどうなるの?


梅毒に感染した場合、陰部に潰瘍ができたり、リンパ節の腫れや全身の発しんなどが現れます。進行した場合には脳や心臓にも症状がでることがあり危険です。

また、梅毒に感染したまま妊娠すると、早産や死産につながったり、胎児に重篤な影響が出る心配があります。

予防と早期治療が重要


梅毒を予防するには、感染部位と粘膜や皮膚が直接接触をしないようにすることが大切です。厚生労働省ではコンドームの適切な使用を推奨しています。ただし、コンドームを使用しても100%予防できるわけではないので、皮膚や粘膜に異常があった場合は早めに医療機関を受診しましょう。治療は抗菌薬の内服が中心になります。必要に応じて、入院して点滴で抗菌薬の治療を行うこともあります。

梅毒の治療は、感染から時間が経つほど治療期間も長くなる傾向があるそうです。感染から3か月以内に治療を開始できると早期の治癒を期待できます。また、パートナーにも同様の感染の可能性があるため、一緒に検査を受け、必要な治療を受けるようにするとよいでしょう。

<参考>
・梅毒に関するQ&A(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/qanda2.html

・性感染症の予防啓発活動について〜梅毒に関する啓発リーフレットを作成しました〜
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000105054.html