女性に優しい味わい!今注目の「シングルグレーンウイスキー」とは?
 ウイスキーというと、辛くて強い酒というイメージはないですか? そんなイメージを覆すようなウイスキーが、最近注目を集めています。それがシングルグレーンウイスキー。グレーンだけでできたウイスキーです。

◆シングルグレーンって何?

 そもそもグレーンとはなんでしょう? それには少しウイスキーについて説明しなければなりません。

 ウイスキーには、モルトウイスキーと、グレーンウイスキーと、ブレンデッドウイスキーの3種類があります。

 モルトウイスキーは、麦芽と呼ばれる発芽した麦を、ピートという燃料で燻して乾燥させることで、独特のスモーキーフレーバーがつきます。これをもろみにして発酵させ、単式蒸留器で2回以上蒸溜し、樽で寝かせたウイスキーのことです。味わいは個性的でしっかりとしています。

 一方グレーンウイスキーとは、トウモロコシなどの穀類に麦芽を10%程度混ぜた原料を発酵させ、そのもろみを連続式蒸留器で蒸溜し、樽で寝かせたものです。モルトウイスキーに比べ、軽やかな味わいになります。

 通常ウイスキーと呼ばれているものは、このモルトとグレーンをブレンドしてつくられています。それがブレンデッドウイスキーです。単一の蒸留所のモルトだけでできたウイスキーをシングルモルト、単一の蒸留所のグレーンだけでできたウイスキーをシングルグレーンといいます。

◆モルトウイスキーより軽やかで飲みやすい

 シングルモルトウイスキーは、その個性を楽しむマニアがいるほどポピュラーですが、シングルグレーンウイスキーは数が少なく、スコットランドにはブラックバレルとキャメロンブリッジという2つの銘柄があるそうですが、私は飲んだことがありません。

 ところが最近日本のウイスキーメーカーが、相次いでシングルグレーンウイスキーを発売しています。

 キリンディスティラリーの27年ものシングルグレーンウイスキーは、富士御殿場蒸留所のみで販売されていている稀少品。独自のバッチ式蒸留器を用いて蒸溜したシングルグレーンは、蜂蜜のように甘くなめらか。驚きの旨さです。

 また、ニッカウヰスキーの「カフェグレーン」は、カフェスチルと呼ばれるカフェ式連続蒸留器を使用しているため、原料本来の甘さが際立つ逸品。モルトウイスキーのような重さや辛さはなく、軽やかで飲みやすいのが特徴です。

 最も身近なシングルグレーンウイスキーは、CMでおなじみのサントリー「知多」ではないでしょうか。グレーンウイスキーをつくっている知多蒸留所の名を冠し、クリーン、ミディアム、ヘビーとつくり分けられたグレーンウイスキーをミックスしています。飲み方はハイボールがおすすめで、清々しく優しい香りとほのかな甘みは、まさに女性向きの味わいです。

 こうしたグレーンウイスキーを含め、16種類のウイスキーを飲み比べられるイベントが12月14日(月)に開催されます(19時開場、東京・お台場「カルチャーカルチャー」にて)

詳細&チケット販売:
出演は、ニッカウヰスキーのチーフブレンダー佐久間正氏と、サントリースピリッツの名誉チーフブレンダー輿水精一氏。2人のチーフブレンダーに、わたくし・酔っぱライター江口まゆみが、鋭い質問を繰り出します。
あなたも、お気に入りの一杯を探してみてはいかがでしょうか。

<TEXT/酔っぱライター・江口まゆみ http://www.yoppawriter.com/>