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三菱鉛筆は、年内で生産を終了するとアナウンスしていた硬筆色鉛筆7700番(赤以外)に関して、アニメーターがよく使う「橙色、黄緑、水色」についても需要が見込まれると判断し、当面は生産を継続するとWebサイト上で発表した。

「硬筆色鉛筆7700番」は、硬く緻密で細い芯を使用し、くっきりした線を必要とするグラフ、図面への描き込み、建築墨付け用などに適した色鉛筆。三菱鉛筆は、同社のWebサイト内で「販売数が製造単位に満たない状況が続いてきたため」との理由から、赤以外の硬質色鉛筆の生産を終了することを告知していた。

しかし、同鉛筆はアニメーション業界で広く愛用されているだけでなく、動画注意事項などで硬筆色鉛筆の使用が規定されている制作現場も多いことから、一般社団「日本アニメーター・演出協会」(JAniCA)はWebサイト上で、「日本の商業アニメーション業界にとって非常に大きな問題と認識しています」という緊急告知を発表し、三菱鉛筆と協議したという。

そして本日12月1日、三菱鉛筆はWebサイト内で、『「橙色、黄緑、水色」につきましても、需要が見込まれると判断し、当面の間、生産を継続とさせていただきます。』とアナウンスした。なお、ほかの単色と12色セットについては生産を終了する。

なお、日本アニメーター・演出協会は、当面の在庫確保や小売店への複数発注などにより業界内での在庫バランスが崩れ、アニメーターやスタジオが在庫不足の危機に陥っているとして、複数の小売店に発注している場合は1店を残して発注を取り下げることや、所属アニメーターや取引のあるスタジオなどで該当の硬質色鉛筆が不足している場合に、可能な限り融通するよう求めている。

(早川厚志)