冬のボーナスは、貯めるべきか、使うべきか

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もうすぐ冬のボーナスの時期が到来だ。筆者はボーナスとは無縁であるが、あるという人は今から楽しみなのでは。以前「教えて!goo」で、「今冬のボーナスの使い道は?」を聞いたときは、貯金や買い物、ローンの返済という意見が大半だった。では、2015年の冬のボーナスはどうだろう? ファイナンシャルプランナーの杉山夏子さんと税理士の松浦章彦さんに意見を伺った。

■貯金には定期預金がおすすめ

「生活資金が毎月ギリギリ、もしくはマイナスの人は、家計の赤字を救うために貯金しておく人が多いかと思います。今は一週間から数カ月など、様々なタイプの期間で定期預金を利用できます。元本は保証されていますし、お金が不足しそうな月に現金として引き出しやすいというメリットがあります」(杉山さん)

お金はいつでも使える状態にしておくとつい使ってしまうもの。定期預金で貯める習慣を身に付けるとよいそうだ。では書き込みが多かったローンの返済に関してはどうだろうか。

■繰り上げ返済も選択肢に

「ローンがある人は、繰り上げ返済を検討してはいかがでしょうか。2015年10月末時点で、三菱東京UFJ銀行普通預金は税引き前利率で0.02%です。例えば、自動車ローンですと、通常2〜3%の金利負担になります。返す余裕があれば、貯金でもらえる利息と、ローンで支払わなければならない金利の差を考え、有利な方を選ぶのが得策です。住宅ローンも同じように考えられます。ただ、住宅ローン控除を使っている人は、そのメリットを残すかどうかも計算して返済計画を立てましょう」(杉山さん)

手持ちに余裕があり、返済メリットがあると判断した場合は、繰り上げ返済に回そう。続いて、今年ならではのボーナスの使い方がないか聞いてみた。

■来年はNISAの減税枠が拡大

「2016年からNISAの非課税枠、購入できる金額が年間120万円に拡大されます。どなたでも開設可能なので、今から手続きをすれば来年から始められます。株式や投資信託などの金融商品を買って利益や配当が出たとき、現在は一般・特定口座は利益に対して約20%の税金が掛かります。でもNISA口座の場合は非課税となります」(杉山さん)

その一方で税理士の松浦さんは、こう指摘する。

「これだけの低金利ですと、インフレや消費税率引上で価値の目減りが避けられません。預金の魅力は確かに減っています。しかし投資をするには、一定レベルの金融知識と情報源、そして多少の勝負勘が必要。運否天賦(人の運命は天の定めによるということ。引用:「goo辞書」より)でリスクを踏むのは怪我の元になります」(松浦さん)

預貯金をしても利子は少なく、魅力はない。しかし投資はリスクが多い。では、どうすればいいのか。松浦さんにさらに意見を求めた。

■適正な銘柄に長期投資

「ご参考までにケインズの株式投資心得をご紹介しましょう。 まず、将来性が高く企業の本質的な価値に比べて割安な銘柄を選びます。次に、短期の相場変動に左右されない、長期投資を心掛けるとよいでしょう」(松浦さん)

預金やローン返済などに加え、投資というキーワードが二人の専門家の口から出たが、まさに2015年という時代を映しだしているのではないか。過去に投資をしていた人もこれからの人も、改めて今の相場を見直し、未来へ投資してみるのもボーナスのいい使い道かもしれない。

●専門家プロフィール:杉山 夏子
クロスフィールドFP事務所代表。お金のスタイリストとしてお客様のお金の将来設計をお手伝い 顧客の将来設計に合わせた投資の考え方、選び方、買い方をアドバイスし、顧客自身が選択・購入できるようにサポート。

●専門家プロフィール:松浦 章彦
1973年一橋大学卒業、三菱商事株式会社に入社。主として国内税務業務、事業投資管理業務に従事。2004年に税理士登録(NO.101294)。東京税理士会目黒支部に所属。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)