人生のどん底から救い上げてくれた「この一言」!

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近しい人の死や、まさかの病など、どうにもならない悲しみを前にすると、人はただただ無力になるのみ。

そんな人生のどん底で、前を向く勇気や生きる力を与えてくれたという「一言」を、艱難辛苦を乗り越えた既婚女性100人に教えてもらいました。
愛するものの死に際して
家族や身内の突然の不幸に出会うと、立ち直れないほどのショックを受けるもの。どんな慰めも届かないそんなとき、一筋の光となった「一言」がこちらです。

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・「大切な家族を亡くし、あまりの悲しみにどうすればいいのかわからず何もできない状態のとき、『ただ息をしろ』と先輩に言われました。ただ息をする、そのことだけを目標に時間を過ごし、やがて少しずつですが落ち着きを取り戻すことができました」

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・「母が亡くなったとき、家族に『少しの間お別れをするけど必ずまた会えるときが来るよ』と言われ、今度母に会えるまで一生懸命頑張ろう、と前を向くことができました」

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・「13年連れ添った愛犬が亡くなり、打ちひしがれていた私を助けてくれたのは、ネットに書かれていた『飼い主さんが幸せだったなら飼い犬も幸せだったはずです。飼い主さんも疑わないでください。できるかぎりの愛情を与えてもらったのだと、幸せだったと信じてください』という一文です。どこの誰が書いたものなのかはわかりませんが、心が救われました」

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・「恋人を病気で亡くし、生きる希望を失った私は、彼の後を追いかけたい衝動にかられていました。しかし彼が生前、私に手紙を書いていたことがわかり、そこには『あなたはあなたの幸せを追ってください』とありました。おかげで彼の分までちゃんと生きなくちゃと思うことができました」
病気になったとき
病気やケガなどに見舞われると、「なぜ自分ばかりが?」と、己の不幸を呪ってしまいます。心身ともに弱ったそんな状況で希望をくれた一言です。

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・「病気で落ち込んでいるときに主治医の先生が『病気のことは私たちが心配しますから、こちらに置いていってください。苦しいときは誰かに預けてしまっていいんですよ』と言ってくれました。この言葉はどんな薬より私を助けてくれたと思います」

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・「仕事で精神的に参って体調が悪くなり、病院に行ったときにお医者さんから言われた言葉です。『頑張っているんですから、これ以上頑張らなくてもいいんです。会社の扉から出たら仕事はしなくていいんです。会社から出たら会社のことは忘れましょう。会社の人も忘れるくらいにね』」

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・「10年以上前のことです。その頃、私は身体を壊すほど人間関係で悩んでいました。そんなときにテレビで見た海原純子さんという女医さんが言っていたのは、『生ゴミのせいで臭い思いをしているときに、どうしたらいいか? 生ゴミを捨てればいいんですよ』。ハッとしました。簡単なのに、臭いの事ばかりに気を取られていたんだと気付かされました」

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・「ガンの可能性があると宣告されて落ち込んでいたとき、『人は生まれたときから死に向かっている』という言葉が響きました。人は誰しもいつか死ぬ、だったらその瞬間を一生懸命生きることにしよう、と開き直れました」

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・「病気になったり、さらには会社が倒産したとき、目の前が真っ暗になりました。けれどそんなときに、明石家さんまさんの『生きてるだけでまるもうけ』という言葉をテレビで聞き、『生きてるだけで凄いことなんやなぁ』と元気をもらいました」

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・「どうして私ばかりこんな目にあうのだろうと、不運続きのときに力をくれたのが、過去に見たドラマのセリフです。『神様は乗り越えられる試練しか与えない』。いつもこの言葉を胸に、挫折や困難にも立ち向かっていける信念を持つようにしています」

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今回のアンケートで“救われた”言葉の多くに聖書からの引用があり、上記の「神様は乗り越えられる試練しか与えない」は複数の方から寄せられました。

原文は、

「あなたがたを襲った試練で、世の常でないものはない。神は真実な方である。あなたがたを耐えられないような試錬に会わせることはないばかりか、試錬と同時に、それに耐えられるように、逃れる道も備えて下さるのである(コリント人への第一の手紙 10章13節)」

とのこと。

宗教にかかわらず、こういった励ましになる一文を心のどこかに置き場所を作って大切

にしておくことは、大きな大きな生きる力になりそうです。

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文/和田玲子

※20〜40代の既婚女性100人を対象に暮らしニスタ編集部が行ったアンケート調査より

写真© Laurent Hamels - F