後半失速、ホストVならず…(撮影:岩本芳弘)

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<カシオワールドオープン 最終日◇29日◇Kochi黒潮カントリークラブ(7,315ヤード・パー72)>
 12番のティグラウンドに立つまで5バーディ・ノーボギー、2位に3打差のリードを奪っていた。だが…
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 ホスト大会Vに王手をかけて迎えた石川遼の『カシオワールドオープン』最終日。序盤の4番でともに最終組を回る黄重坤(韓国)、ブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)に並ばれるも、4番からの3連続バーディ、そして9番、10番の連続バーディでトータル15アンダーと首位をひた走った。
 だがバーディを奪ったもの10番のティショットで一抹の不安が…。続く11番はパー3。「ドライバーを握れないので、修正できなかった」と疑念を抱えたまま打った12番のティショットが“まさか”の左OB。ダブルボギーで一気に2位・黄と1打差になると、14番でバーディを奪った後続者に対し、自身は3パットのボギー。2日目以降守ってきた首位の座を、最終日の終盤で明け渡した。
 だが「そんなに簡単なコースじゃない。自分の下が11アンダーで固まっていたので、“12アンダーのまま17番にこれたらOK”と考えていた」と集中力を切らさずに残り2ホールを迎えた石川は、17番でカラーからの6mのスライスラインを決めて黄に追いつき、最終18番を迎える。
 18番の2打目は残り273ヤード。対する黄は石川の約5ヤード後ろ。先に打った黄の3Wでのショットが1ピンのイーグルチャンスにつけた。一方の石川は3番アイアンでグリーンを狙い乗ったが10mを超えるロングパットが残った。この時点でほぼ決着がつき、黄のイーグルパットを見届けて敗戦となった。
 『ANAオープン』に続く“ホスト大会2連勝”を逃した要因。「12番のOB以外は合格だった」とゴルフの内容自体は悪くなかったと振り返ったが、勝ちきれない理由は18番のセカンドショットに象徴される“スイングの細さ”だという。
 今大会はティショット、アプローチは好調さを保っていたが、ドライバー以下のウッドとアイアンは数か月単位での不調を引きずる状況だった。「『ANAオープン』では4日間アプローチ、パットでしのげましたし(今大会の)予選ラウンドはパットが入った。でも優勝争いはやっぱりショット(の力)」と現状のスイングの状態では、ヒリヒリとした最終ホールでのセカンドショットの選択肢も限定されていた。
 「いっぱいいっぱいのセカンドだった。250ヤード地点なら3番アイアンで最高の状況でも6〜7m手前を想定していた。(3Wで1ピンにつけた)黄はスイングの太さが感じた。太いものを積み重ねてきている。自分は細い」。
 スイングの“太いと細い”。「例えば(松山)英樹や(宮里)優作さんなら、5番アイアンで、フェードボールを打って(ピンそばに)突き刺すようなショットを打てる。今の自分ではできない」とPGAツアーで戦う盟友と日本屈指のショットメーカーの名前を引き合いに出して説明した石川。以前はこのようなこと感じたことはなかったが、現在の幅広いショットの選択をすることができない状況へのもどかしさを滲ませた。
 悔しい敗戦。だがモチベーションは上がっている。「こうなったら最終戦は勝ちたい。優勝争いはできる。(あとは)勝ちきる“太さ”を」。来週は勝ちきる“太さ”を探して戦う。
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