IS入りしていた白人少女2名、妊娠後の脱走で片方は撲殺との情報(画像はindependent.co.ukのスクリーンショット)

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海外から過激派組織「イスラム国(IS)」に参加した若い女性たちについては、強い信念と共にすべてを捨ててシリア入りしたところで戦闘員の性奴隷として手荒い扱いを受けるだけ、そんな様子がたびたび報じられている。特に妊娠していたオーストリアの白人少女2名の安否が懸念されていたが…。

現在ISのシリアの拠点に暮らしている海外出身の女性は十数国の約200人とも伝えられている中、戦闘員の花嫁として迎えられていたボスニア系オーストリア人のサムラ・カシノビックさん(当時17歳)とサビナ・サイモビックさん(当時15歳)のニュースが久しぶりに飛び込んできた。

友人である2人は強い刺激を求め、しかし軽いノリで昨年4月にトルコ経由でシリアのラッカに入ってしまった。そして半年後の昨年秋には共に妊娠していると伝えられたが、サムラさんは残虐な処刑やむやみな殺戮が続くISの世界にウンザリして祖国へ帰ることを希望しているとされるも、その後の情報は乏しく身の安全が強く懸念されていた。

そんな中、現地で少女らと行動を共にしていたことがあるというチュニジア人女性の証言をもとに、オーストリアのメディアが2人はすでに死亡したもようと報じた。サムラさんは帰国願望が叶わないと知るとこっそりと脱走を図り、しかし戦闘員のグループに見つかって撲殺されたという。もっともシリアに滞在中とみられるオーストリア人は140人前後いるとの情報もあり、オーストリアの外務省および内務省は彼女たちについてのそうした情報は把握していないとしている。

両親は1990年代にオーストリアに渡ってきたボスニア紛争の難民で、ウィーンで生まれ育ったというサムラさんとサビナさん。美しい顔立ちゆえ現地ではポスターやSNSでモデルとして広告塔の役目を果たし、戦闘員たちに囲まれてカラシニコフを手にしてポーズを取ったりもしていた。

※ 画像はindependent.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)