年齢は関係ない…最年少FW鎌田が「一度しかないチャンス」に賭ける思い
[11.26 練習試合 湘南 1-1 U-22日本代表候補 BMWス]

 年齢は関係ない。今回招集されたメンバーで最年少となるFW鎌田大地(鳥栖)。8月の京都合宿で手倉森ジャパン初招集を受けた19歳の若武者は、10月の佐賀合宿、今回の神奈川合宿と継続して招集され、確かな成長を遂げている。そして、湘南との練習試合でも自身の存在を猛アピールした。

 1点をリードされた迎えた後半11分、4-3-3のCFに配置されるとボールに積極的に絡んで攻撃をリードしようと奮闘。前線に張るだけでなく、中盤まで下がって来てボールを呼び込み、後半32分には左サイドのFW伊東純也(甲府)へ、さらに同39分には左サイドのMF中島翔哉(F東京)へ鮮やかなスルーパスを通して決定機を演出した。

 この鎌田のプレーには、手倉森誠監督も手応えを感じているようだ。「一番前から本来のMFの役割をこなすために鎌田が降りてきて、スピードのある翔哉と伊東純也を両翼に据えることで相手最終ラインを押し下げる。これは鎌田がいるから試せる部分で新しいオプションになった」。

 攻撃にアクセントを加えたことに間違いはないが、鎌田に満足感はない。中島にスルーパスを出した場面を振り返ると、「あそこでパスを出したことに満足せず、どん欲にボールを詰めにいくとか、パスを出して終わりではなく、もっともっと突き詰めていかなければいけない」と課題を口にした。もっともっと成長しなければならない――。それは、リオ五輪アジア最終予選に賭ける強い思いがあるからだ。

「僕にとっては1度しかチャンスはありません。(最終予選のメンバーに)入ることによって自分のサッカー人生も大きく変わってくると思います」

 自らの成長のためにも、必ず最終予選のメンバー入りを果たす。力強い眼差しで語った男は、「僕は最年少ですが、年齢のことは考えていません。ポジション的にも自分のプレーで(チームが)変わるポジションなので、年齢に関係なく責任感を持ってやっていきたい」と胸を張って答えた。

(取材・文 折戸岳彦)


●AFC U-23選手権2016特集