ロボットがカラオケDAMの選曲を提案するサービスが実証実験開始。高齢者向け介護予防分野でインタラクション技術を活用

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通信カラオケシステムDAMを運営する第一興商とNTTは、コミュニケーションロボットとカラオケシステムを用いた高齢者向け介護予防サービスの実証実験を行います。

介護施設や公民館などで行われる、カラオケを取り入れた音楽健康セッションにおいて、NTTのコミュニケーションロボットが参加者やスタッフと会話し、ユーザーの状況に合致した選曲を行うことでイベントを盛り上げ、介護予防への寄与を図る試み。

両社が7月より取り組んでいる共同検討の一環として行う実験です。センシングや音声認識・音声合成などの技術によってロボットが人間の"意を汲み"、"空気を読んで"選曲を提案するという新たなサービスの実用性と有効性の検証を目的とします。

両社が取り組む検討の内容は、映像、音声、言語などに関するNTTのメディア処理技術を、第一興商のカラオケエンターテイメント分野および高齢者向け介護予防分野に適用することによって、"うたと音楽"を通した高齢者の介護予防と健康増進が図れる環境づくりに活かすというもの。

第一興商は、音楽・映像・カラオケコンテンツ配信システム『DKエルダーシステム』の機材提供とユーザーへのインストラクションを担当し、多様な利用形態におけるコミュニケーションロボットの受容性と有効性評価を行います。

NTTは、コミュニケーションロボットが人間の状態や表情を理解して対話する『インタラクション技術』と、導入先のスタッフが状況に合わせて簡単にアプリケーションを開発できるシステムの提供。ロボットやセンサーをはじめとする各種デバイスを連携させて、高齢者のより活発な参加を促す仕組みを検証するとともに、技術課題の抽出を行います。

実験は2016年3月31日まで実施される予定。実験で得られた技術的な課題をもとに、2016年度中の実用化に向けて研究開発を進めるとともに、ビジネス化も視野に入れた検討を進めるとのことです。

表情や動きなどからロボットが人間の気持ちを読み取るインタラクション分析はPepperなどでも活用されている技術です。気分よく歌えば健康が増進するかどうかはともかく、ロボットがカラオケ大会の司会をやってくれるという時代が、早ければ来年度中に来るかもしれないというのはなかなか楽しい未来なのではないでしょうか。