好き嫌いは子どもにとって永遠のテーマ

写真拡大

小学校に入る前の子どもの4人に1人が「食べ物の好き嫌いが激しい」というデータがある(2010年厚生労働省調べ)。子どもの偏食に悩む親を手助けしようと、エスビー食品(東京都中央区)が立ち上がった。ロングセラー商品である「赤缶カレー粉」を使ったアレンジレシピで、「子どものキライを、なんとかしたい」と奮闘するお母さんを手助けするドキュメンタリー動画をウェブで公開している。

食材のくさみを抑える「カレーの香り」を活かすことがポイント

「好き嫌いしてると大きくなれないよ!」「栄養が偏るから、色んなもの食べないと!」親の心配はごもっとも、大人ならよく分かる。しかし、自分の幼少時代を思い出してほしい。「好き嫌いは理屈じゃねぇんだ!」そんな気持ちを抱いたことがある人も少なくないのではないか。

グルメ情報を配信する「ぐるなび」による「平成14〜20年(2002〜08年)生まれが好きな食べ物のトップ10」調査によると、1位がカレーライスだった。エスビー食品は、同社の代名詞であり、多くの子どもに人気の「カレー」を使って好き嫌いを克服できないかと考えた。今回のプロジェクトでは、カレーの「香り」に注目し、カレー粉に含まれる食材のくさみを抑える効果を使って苦手な食材を食べやすくアレンジしたメニューを提案する。

企画に参加した3家族の子たちは、まぁ手ごわそうなメンツがそろい踏みだ。魚が嫌いな男の子に、野菜全般が苦手な女の子、キノコだけはどうしても食べたくないという女の子の3人で、苦手な食材を食べさせようとしてもとにかく「断固拒否」。食材を顔に近づけただけで号泣し始める子までいる始末だ。

そんな3人のお母さんに、料理研究家の今井久美子さんが苦手食材とカレー粉を合わせたレシピを伝授した。出来上がったのは、小松菜のカレーそぼろめし、きのこのカレーそぼろディップ、お魚のカレードーナッツの3品。カレー効果は抜群で、3人はそれまでの拒絶反応が嘘のように次々料理を口に運んだ。本人たちも、苦手食材を食べたことに驚きを隠せない様子で、「(嫌いな食べ物が入ってたのは)嘘でしょ?」と連呼する姿も見られた。

エスビー食品は「香りとカレーができることPROJECT(プロジェクト)」として、今後も人々が抱えている「食の悩み」にカレー粉の力を使って取り組んでいく活動を続ける予定だ。