【リアル育児相談】その31:子供の頭皮がカサカサしてフケのようなものが出る

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今回は、2か月の赤ちゃんのお母さんからの相談です。赤ちゃんの肌はデリケートで、これは頭皮も同様です。カサカサしてフケのようなものが出るのは、「脂漏性湿疹」(しろうっせいしっしん)と言って、赤ちゃんにはよくあることです。今回は、乳児湿疹の発生とケアについてご紹介しましょう。

脂漏性湿疹とは?


見た目にも触った感じからも、頭の皮膚がカサカサしている症状は、生後数週間〜3か月頃の赤ちゃんによく見られます。頭や、眉、頬などに白や薄い黄色のフケのようなものが生じます。時にはかさぶたのように分厚く固まってしまう場合も。

実はこれは、赤ちゃんの皮膚から出た脂(皮脂)の固まりです。毎日お風呂で洗っていても、なかなか落ちないので困っているお母さんも多いかもしれません。このような湿疹のことを、「脂漏性湿疹」と言います。乳児の皮膚に生じる湿疹を総称して「乳児湿疹」と呼びますが、脂漏性湿疹は乳児湿疹のひとつです。

母乳や体質のせい?


乳児湿疹が出ると、「自分が何か悪いものを食べたせい?」とか、「私の悪い体質が遺伝したのかしら?」などと心配するお母さんは少なくありません。でも、乳児湿疹はお母さんの体質や母乳などとは関係ないので、心配は無用です。

脂漏性湿疹は、お腹の中にいる間にお母さんからもらっていたホルモンがまだ赤ちゃんの身体に残っていて、その影響で皮膚から脂が多く分泌されるために起こります。言わば、つい最近までお母さんとお腹の中でつながっていた証拠なのです。

脂漏性湿疹のケアの方法


脂漏性湿疹に限らずたいていの乳児湿疹は、その時期を過ぎればよくなってきます。ただし、間違ったスキンケアをしていると悪化してしまったり、長引いたりすることもあります。ですから、毎日の正しいスキンケアと観察を怠らないことが大切です。以下の点に注意してケアをしましょう。

【洗う】
清潔を保つことが何より大切です。脂が過剰に分泌された状態は、そのままにしておくと肌のバリア機能を弱めてしまいます。汚れや過剰な脂はお風呂で洗い流してやりましょう。

【無理にはがさない】
ただし、赤ちゃんの皮膚はとてもデリケート。脂が固まっていても、ゴシゴシと洗ったり、無理にはがそうとしたりしてはいけません。強くこすると皮膚の状態が悪化する原因になります。泡立った洗浄剤で優しくマッサージするように洗うのがポイントです。

【少しずつ脂を浮かせる】
脂は水に溶けないので、固まりがなかなか取れない場合もあります。そんな時は、お風呂に入れる前に、赤ちゃん用のオイルを、固まりのある部分に塗っておきます。30分〜1時間後に入浴し、洗浄剤を使って洗い流しましょう。

毎日少しずつかもしれませんが、必ずよくなっていきます。もしも、赤みが強くなったり、ジクジクして広がったりするようなら、一度皮膚科に見せることをお勧めします。

執筆:井上 愛子(助産師)