無理して多品目食べる必要はないのかも。写真はイメージで記事との関連性はありません

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米テキサス州テキサス大学ヘルスサイエンスセンターの研究者らは、なるべく多くの品目を食べようと心がけている人ほど実際には食事の質が低下しており、肥満傾向にあるとする研究結果を発表した。

研究は、米国に在住する主な人種(白人、黒人、中国系、ヒスパニック系)の動脈硬化リスクを追跡調査している「The Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis(MESA)」から、45〜84歳の6814人のデータを分析。1週間に食べた食品の数とカロリー、血管の健康に影響を与える食物繊維やナトリウム、トランス脂肪酸などの栄養素、5年後のウエスト、2年後の糖尿病罹患率との関係を調査した。

その結果、食品の数が多い人は、少ない人に比べウエストが20%増大しており、糖尿病の罹患率にはどちらも変化がなかった。

また、摂取した栄養素から割り出した食事の質も、食品数の多いほうが悪い傾向にあり、果物や野菜などの食品よりも加工肉や加糖製品の摂取量が増えていたという。

研究者らは、「無理にさまざまな食品を食べる必要はなく、少数の食品を食べるだけで健康的な生活は実現できる」とコメントしている。

日本では2000年まで厚生労働省の「健康づくりのための食生活指針」で「1日30食品を目標」とされていたが、過食につながる可能性があるとして、その後、数字は表示されなくなっている。

発表は米オンライン科学雑誌「PLOS ONE」に、2015年10月30日掲載された。

参考論文
Everything in Moderation - Dietary Diversity and Quality, Central Obesity and Risk of Diabetes.
DOI: 10.1371/journal.pone.0141341 PMID: 26517708

(Aging Style)