強行スケジュールの影響を感じさせない遠藤。慣れ親しんだピッチでトレーニングに励んだ。(C) SOCCER DIGEST

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「いつも練習しているところなので、やりやすいし、家も近いので来るのがすごい楽でした」
 
 トレーニングを終えた遠藤航は取材陣の前に笑顔で現われた。11月23日から26日まで、U-22代表がキャンプを行なっているのは、勝手知ったる湘南のグラウンドだ。毎日のように汗を流しているピッチの上で、この日はいつもと違う青いシャツを身に纏い、トレーニングに励んだ。
 
 11月8日からはA代表の活動に参加し、17日のアウェーでのワールドカップアジア2次予選・カンボジア戦では先発出場を果たした。前半45分で交代となったが、緊張感のある舞台に立ち、帰国後の22日の第2ステージ最終節・広島戦ではフル出場。そして翌日には今キャンプへと参加した。
 
 目まぐるしい環境の変化。3チームの掛け持ちで、普通では混乱をしそうなものだが、本人はどこ吹く風だ。
 
「(どのチームも)メンバーが違うだけで、やるべきことはそんなに変わっていないです。いつも通り良い準備をすることに集中しています。もちろんチームによって戦術や、監督のやりたいサッカーは少し違いますけど、ベースとなる球際で戦う点や切り替えの速さなどはどのチームでもやらなきゃいけないことだと思うので、やり辛さはないです」と、話す。
 
“U-22代表の遠藤”に求められるのはキャプテンとしての振る舞いと、ボランチとして攻撃を組み立てる役割だ。
 
 前者の立場については「キャプテンをやっているので(リオ五輪への)最終予選をしっかり勝たなければいけないと責任を感じています。戦う覚悟はずっとしてきているので、それをしっかり結果に残すだけだと思います」と、来年1月のカタールでのリオ五輪・アジア最終予選への想いを語る。
 
 またボランチとしての役割では、先日のA代表でのカンボジア戦が今後の戦いに向けて、ひとつのヒントになったという。
 
「相手も違うんでちょっと難しいところはありますが、引いた相手をどう崩すのかっていうのは個人としても課題が出ました。最終予選では(カンボジアのように)引いてくる相手はそんなに多くないかもしれないけど、どう崩すのかを考えるのはU-22でもやれるのかなと思います。
 
 攻撃では前との連動性が大事になると思います。今日もワンタッチコンビネーションや裏への動きは監督に意識しろと言われました。綺麗に崩すよりもシンプルに裏を使って、ワンタッチで人を動かすということは大事になってくると思います」
 
 今キャンプの最終日には、所属する湘南とのトレーニングマッチが控える。日々、ともに研鑽を積む仲間たちを相手に、日本代表で得た経験をU-22代表としてどう活かすか。そのプレーに注目したい。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)