USBメモリが遅いと感じたら確認! 容量以上に注意したいUSBの種類と簡単な見分け方

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パソコンでファイルをやり取りするのに便利なUSBメモリ。
近年では、32GBの大容量モデルであっても、1000円程度で購入できるようになった。
しかし、動画などの大容量ファイルをやり取りするのに「遅い!」と感じたことはないだろうか。

●容量以上に注意したい「バージョン」とは
USBメモリには、実は容量以外にバージョンが存在するのを知っているだろうか。
バージョンによって、ファイルの書き込みや読み出しといった転送速度は大きな差がでる。
現在出回っているのは、
USB1.1 … 古い規格で、もっとも転送速度が遅い
USB2.0 … 1.1と3.0の中間、1.1の最大約40倍の転送速度
USB3.0/3.1 … 現在主流のバージョンで転送速度が早く、2.0の最大約10倍の転送速度

というものだ。

USB1.1は、かなり古い規格だ。現在、売られている、利用されているUSBメモリの大半は、「2.0」か「3.0/3.1」となる。
せっかく購入したUSBメモリの書き込みが遅い場合、このバージョンが大きく関係しているのだ。

USB3.0/3.1は内側が青い
せっかく購入するUSBメモリは、当然ながら早いほうがいいだろう。

実は、簡単に見分ける方法がある。

まず、購入する時点でパッケージや説明文を確認する
・どこかに「2.0」や「3.0」などのバージョンが記載されているからだ。
そのなかでも、「3.0」や「3.1」と記載されたものを購入するだけだ。

また、すでに購入したあとで見分けたい場合は、USBの差込口を確認してみよう。
差込口の内側にある色で判断できるのだ。
・差込口の内側が黒い … USB1.1もしくは2.0
・差込口の内側が青い … USB3.0もしくは3.1

となり、「青いほうが高速なのか」と判断できるのだ。

●パソコン側も対応が必要
実は、USBメモリだけ高速なものになっても、意味が無い場合もある。
それは、パソコン側に搭載されているUSB端子が対応しているかどうかなのだ。

パソコンのUSBスロットにも同様にバージョンが存在し、対応したバージョンのUSBスロットに差し込まないと、遅いバージョンでの速度になってしまうのだ。
具体的には、
黒いUSBスロットに、USB3.0対応のUSBメモリを挿入しても、2.0と同等の速度しか出せない

したがって、パソコンのUSBスロットも確認し、内側が青いUSBメモリは、同じく青いUSBスロットに挿入するべきだ。
この「青には青を挿す」という法則さえ覚えておけば、
USBメモリで動画ファイルや大容量ファイル移動や読み出しが遅い!」という問題は解決されるだろう。


布施 繁樹