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宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は11月22日、Y-1ブリーフィングを開催し、機体の準備状況や、気象状況の見通しなどについて説明した。現在のところ全て順調に進められており、天候も打ち上げには支障が無い模様だ。

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まず機体の準備状況であるが、22日の時点で、残る大きな作業は機体移動のみ(当初、機体移動は23日の21時より開始する予定であったが、23日昼頃の天候判断により、これは1時間前倒しされ、20時の開始となった)。24日の打ち上げ当日は6時よりターミナルカウントダウン作業を開始し、推進剤の充填などが順次実施される。

そして気になるのは気象状況だろう。この時期の種子島では、打ち上げ延期の原因となる氷結層が雲の中に出来やすい。ほぼ同時期の打ち上げだった昨年の26号機(はやぶさ2搭載機)では、この氷結層と強風により、1回ずつ延期となっていた。

ただ、現在の種子島では気圧の谷の影響で曇りや雨の天候が続いているものの、24日の打ち上げについては、この氷結層の心配は無いという。少しくらいの雨や風なら打ち上げられるので、今のところ、天候による延期の可能性は高くは無さそうだ。

H-IIAロケット29号機は15時23分に打ち上げた後、4時間26分55秒後に衛星を分離する計画。そのため記者会見の開催は打ち上げの6時間後くらいになる見込みで、そこで打ち上げの結果が報告されることになる。

今回の打ち上げは、高度化の初適用となる。JAXAの川上道生・基幹ロケット高度化プロジェクトマネージャは、「今までH-IIAロケットは、信頼性は高いのに能力的に打ち上げられない衛星が多かった。高度化によって、十分では無いものの、かなりの衛星に対応できるようになる。世界から注目されるのでは」と期待する。

MHIの平嶋秀俊・MILSET長は、「主衛星で商業衛星を打ち上げるのは初めての試み。飛行時間は延びるものの、やることはいつもと同じ。平常心を保ち、確実に打ち上げたい」とコメント。初の高度化H-IIAとなるが、「白色塗装や再々着火などについては、これまでも飛行実証を積み重ねてきた。不安要素は無い」と自信を見せた。

(大塚実)