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 大相撲九州場所(11月8日〜22日=福岡国際センター)は、休場明けの横綱・日馬富士が13勝2敗で丸2年ぶり7度目の復活優勝を遂げた。

 14日目を終えた時点で、日馬富士が1敗でトップ。それを、横綱・白鵬、西前頭10枚目・松鳳山が2敗で追った。先に取組を終えた松鳳山、日馬富士が相次いで敗れたため、結びの一番で白鵬が勝てば、優勝決定戦に持ち込まれる状況となった。

 ところが、白鵬は今場所ここまで8勝と覇気がなく、過去の対戦成績が36勝4敗と圧倒的に分がいい横綱・鶴竜に完敗し3敗目を喫した。これで、日馬富士の優勝が決まるという、なんとも盛り上がらない千秋楽となった。

 今場所、白鵬にかいまみえたのは“衰え”だった。先場所(秋場所)、場所前の稽古で左足を痛め、3日目から休場した。体調は万全でなかったかもしれないが、それでも初日から12連勝と復活を思わせた。しかし、13日目に日馬富士に敗れると、14日目は右足に故障を抱える手負いの大関・照ノ富士にも敗れ、優勝争いから後退。千秋楽は得意の鶴竜にいいところなく敗れ3連敗。

 明らかに終盤はスタミナ切れが目立った。これは、左足の故障が影響したのかもしれないが、衰えを隠せない一幕だった。

 今年初場所、全勝で33度目の優勝を飾り、大鵬を抜き史上最多優勝記録を塗り替えた白鵬。その途端、審判部を批判、報道陣の取材をシャットアウト、取組後のダメ押しなどで、バッシング受け、一転悪役と化した。

 春場所、名古屋場所は制し、優勝回数は35回にまで伸ばしたが、気になるのはモチベーションの低下。来年3月には31歳となるが、来場所以降も、今場所終盤のようなぶざまな姿が続くようなら、あっさり電撃引退する可能性も浮上した。

 今場所千秋楽の取組後、「来年また精進します。それが(北の湖)理事長への恩返しになる」と話した白鵬だが、その頭の中には“引退”の2文字がよぎっているのかもしれない。そのXデーは、そう遠くない将来に訪れそうな気配だ。

(落合一郎)