尊敬する人だから嫌いになりたくない、だから本当のことを知りたくない。
清宮(田中圭)のウェディング写真を見てしまった潤子(石原さとみ)は、逃げるようにして高嶺(山下智久)と半ばやけくそでホテルに……。「5時から9時」(フジテレビ系)6話。


花びらが散りばめられたベッドに倒れた潤子と高嶺。遂にこの時が!と思いきや……。
「潤子さんわたしのこと好きですか?」
潤子の気持ちを見抜いていた高嶺はキス寸前で止めた。

「帰りましょう。大切にとっておきます。あなたがわたしのことを本当に好きになってくれるまで。」
高嶺なりの気遣いか、顔を見ずに背を向けて伝えた。潤子の気持ちが自分に向いてないことを受け止めて、欲情に流されてしまいそうな場面なのに毅然とした態度はステキだった。

桜庭家の法要を取り仕切る高嶺


雇われ住職(小野武彦)の計らいか、潤子の祖母・幸江の17回忌を高嶺が取り仕切ることになった。

事前に線香をあげにやってきた住職が、
「潤子さんと知り合えて高嶺は変わりました。いままでつき合った人と全然違う……大学の頃はモテましたよ。」
高嶺の過去を暴露……。むしろ教えてくれてありがとうと言うべきか。恋愛ベタでマニュアル本を読みあさってる高嶺からは想像がつかない。一体、何をきっかけに消極的になってしまったのだろうか。

自宅で行う小さな法要でも高嶺の仕事ぶりはすごく丁寧だった。桜庭家に通いつめては、祖母の人柄を知ろうとホームビデオをくまなくチェック、近所に聞き込みもした。誰もが「笑顔を見せない人」と語った祖母の印象を17回忌で覆した高嶺。
「さちえさんはみなさんの幸せそうな姿をみていつも笑っていました。大切な人を亡くす事は辛く悲しいことです。折りに触れ、思い出し、花を手向け、いま自分が生きていることに感謝をする、それがなによりに供養になるのです。」
ビデオで幸江の笑い声を拾っていたのだ。
涙をためて挨拶した高嶺を見守る潤子の目がやさしかった。

いい感じに進展中の潤子と高嶺


清宮のウェディング写真をみたものの、事実を知ろうともしない潤子。これ以上嫌いになりたくない、傷つきたくないから知りたくない。知るのが怖いことだってある……。
同僚の結婚パーティーの司会を任されるも、清宮とは距離を置いたまま。むしろピンチから救った高嶺との距離がどんどん縮まっていく。
ビデオにハマって潤子やELAの様子を撮影していた高嶺のムービーが結婚式で大活躍。潤子から感謝されると、高嶺は自然と笑顔になる。6話にしてやっと見ることができた山Pスマイル。

「いまわかりました、どうしてずっと心の中がもやもやしていたのか、星川さん(高嶺)の元カノさんたちは星川さんの笑顔を見たのかなって。でも、もう大丈夫です、今見たんで。」
「潤子さん、元カノという苗字の人を存じ上げないのですが」
高嶺なりのギャグを返した、それも笑顔で!

潤子が左手を差し出すと、握手から恋人つなぎ。さらに潤子の右手がつないだ手を包む。潤子なりの好きの意思表示だろう。出会いから拒否され続けてきたことを考えると、すごく進展した6話。

「大切な人を亡くすのは辛く悲しいこと」――清宮は結婚後に妻を亡くしていた。潤子が事実を知ったらどうなってしまうのか。高嶺への気持ちが薄れてしまいそうで嫌な予感がする。
(柚月裕実)