22日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)で、実業家の井戸実氏が「ブラックバイト」について持論を展開した。

番組では、賃金未払いなどがあったとして、仙台・国分町のバーでアルバイトをしていた男子学生が、経営者に未払い賃金や慰謝料など計210万円の支払いを求める労働審判を仙台地裁に申し立てた話題を取り上げた。

経営側に重労働を課せられるいわゆる「ブラックバイト」をめぐる労働審判は、全国でも珍しい。学生によると、去年の9月ごろから今年2月に辞めるまで、賃金が支払われなかった上、経営赤字の補填などの名目で店に対し約10万円支払ったほか、経営者から顔を殴られるなどの暴行も受けたという。

VTR後、スタジオでは、厚生労働省が実施した「ブラックバイト」に関する調査の結果を紹介した。調査では、アルバイト経験のある大学生の約6割が「準備や片付けの時間に賃金が支払われなかった」「1日6時間以上働いても休憩時間がなかった」「採用時に合意した以上のシフト勤務を入れられた」など労働条件をめぐるトラブルを経験していた。

これを受けてスタジオでは、飲食チェーンの「ステーキハンバーグ&サラダバー けん」を展開する井戸氏が意見を求められた。

まず井戸氏は、仙台のケースについて「そもそも、そんなん(酷い状態)なら辞めちゃえばいいじゃんっていう話」だとし、辞めなかった学生に対して疑問を唱えた。

さらに井戸氏は、厚労省の調査結果にある「採用時に合意した以上のシフトを入れられた」とのトラブルを挙げ、「こんなのどの現場にもある」と断言。「僕のところはブラック企業じゃないですからね」と断りつつも、「何でもかんでも『ブラックだブラックだ』って言われちゃうと、正直現場はそんなこと言ってられない」と経営者の立場から意見を述べた。

するとここで杉村太蔵が声をあげ、「『辞めたければ辞めれば良い』とおしゃってますが、これは強者の理論なんですよ」と反論し、社会人経験のない学生は労働トラブルに遭っても適切に対処することは難しいのではないかと指摘した。

橋本マナミも杉村と同じ意見のようで、「学生が店側に『辞める』と言うのは言いづらいと思う」「裏で脅されてたりとか、身の危険を感じることもあるんじゃないか」とアルバイトは立場が弱いとの考えを述べた。

しかし、井戸氏はこの意見に苦笑いしながら「流石にないですよね」「そこまで悪質なところだったら本当、働かないとか行かなければいいだけの話」と再び持論を展開した。

また、井戸氏は今と昔の学生アルバイトの違いについて明かした。「僕らの時代はユニフォームに着替えて『これから働けるぞ』っていう状態で始めて、タイムカードを押してよかった」「今は『着替えの時間も時給くれ』っていうアルバイトさんが増えている」と話し、世代によって感覚にズレが生じていることも明かしていた。

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