Doctors Me(ドクターズミー)- 蕁麻疹(じんましん)の検査ってどんな検査をするの?

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急に身体がかゆくなって、みると赤いぷくっとした湿疹が出ている。こんな蕁麻疹(じんましん)が起きたことは誰しも一度はあるでしょう。
今回は蕁麻疹で病院に行くとどのような検査を行うのか、医師に解説していただきました。

蕁麻疹と診断するための方法は?

1.問診:
急に起こったのか、何がきっかけなのか、かゆみはあるのかなどが大切です。
2.診察:
医者の目で皮膚の症状が蕁麻疹に典型的な「膨疹」(ぼうしん)という状態かを確認します。
3.赤色描記法:
蕁麻疹の起こっている周囲をひっかくとその部分も赤くはれるというものです。2ではっきりしないときに追加されることがあります。

蕁麻疹の程度はどのように調べる?

1.問診:
今ひどくなっているのか、よくなっているのか、吐き気や腹部不快感はないかを確認します。
2.診察:
広がりや程度を確認します。また、呼吸困難や血圧低下など重症のアレルギー反応がないかを確認します。
3.採血:
重症例では、採血で血液中の白血球や肝機能などを確認します。

蕁麻疹の原因を探る!

1.問診:
繰り返しに共通するきっかけはないのか、慢性の蕁麻疹や、遺伝性の蕁麻疹ではないかなどを確認します。
2.アレルギーの血液検査:
蕁麻疹の原因の可能性がある物質に反応するセンサー(免疫グロブリン)が高くないかを採血で調べます。保険で調べられる項目数は限られているのである程度目星をつけて検査を行います。
3.スクラッチテスト、皮内反応テスト、パッチテスト:
可能性の高い物質を溶かした食塩水と、ただの食塩水を使って皮膚を刺激して反応に差があるかを見ます。スクラッチテストでは、試験液を一滴落としたところをひっかきます。
皮内反応では少量皮膚の中に注射します。パッチテストでは試験液をしみこませた絆創膏のようなものを張っておきます。数日後再診して赤みや腫れの程度を比較します。

 4.負荷検査
 温めたり冷やしたり、原因の可能性のある食物を少量摂食してみるなど、蕁麻疹の原因と考えられることをしてみて、蕁麻疹が再発するかを見る方法です。危険な反応を起こすこともあるので、場合によっては入院して行われます。必ず医師の指示のもと行いましょう。

特殊な疾患が疑われる場合もある!?

特に「血管性浮腫」という深く大きなタイプの腫れである場合や、家族歴がある場合、持病がある場合、慢性の場合などは免疫の異常で蕁麻疹が起きやすい体質となっていることがあります。
その場合には血液検査で異常をきたしうるたんぱく質の量などを測定します。
また、自己免疫疾患に合併する例などもあるため、診察でこれらが疑われる場合には、各種合併症の検査を行います。

【医師からのアドバイス】

同じ刺激を行ってもストレスやその時の内服薬などによって蕁麻疹のなりやすさが変わってしまい、起きたり起きなかったりすることもあるので、原因が特定できないこともあります。
また、アレルギーの血液検査は簡便なのでしばしば行われますが、関係ない物質が陽性に出ることもしばしばあるので、解釈には注意が必要です。そのようなこともあり、初回の軽度の蕁麻疹では原因検査を行わないこともよくあります。
(監修:Doctors Me 医師)