恋人同士でも直箸や逆さ箸はNG? 冬に気をつけたい鍋マナーとは

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冬の宴会やパーティーの定番といえば鍋料理ですよね。

先日、フリーアナウンサーの川田裕美さんが、恋人と鍋のマナーを巡ってもめたエピソードをテレビ番組で告白し、その内容に出演者もドン引きしたことが報じられています。その内容は、「追いだしをしようとしたところ、男性が自分の皿に残っていた汁を鍋に戻した」というもの。
家族では当たり前だと思っている習慣も、友人や同僚と鍋を囲む場では「マナー」としてわきまえないと、大ひんしゅくを買ってしまいます。
近年では、冬場の食中毒も取り沙汰されていますので、注意したいところですね。ポイントを整理しましょう。

なぜ「直箸」はいけないのか?


鍋の席で敬遠されることが多いマナー違反といえば、まず「直箸(じかばし)」があげられます。自分が食べるのに使っている箸でついつい食材を鍋に入れたり、鍋から具を取り分けてしまう……。どこまでの間柄ならOKなのか、という問題もありますが、「直箸でいい?」と断ってしまうのも、相手の本音を封印してしまうのでやめておきましょう。

いったん口に運んだ箸を鍋に入れると、唾液が鍋に入ってしまう可能性があり不衛生です。また、生肉をつかんだ箸を口に入れることで、生肉についていたO157やカンピロバクターといった食中毒の原因となる細菌を体内に入れてしまう可能性もあります。「食中毒を予防するため」と割り切って、鍋に食材を入れたり、料理を取り分けたりするときには、専用の取り箸を使いましょう。

逆さ箸も不衛生?


また、取り箸がないときなどに、自分が使っている箸を上下逆さにして料理を取り分ける「逆さ箸(返し箸)」がありますが、これも日本の箸文化においてはマナー違反にあたる行為です。

唾液のついた箸先よりも手のほうがキレイだと思われてきたのは、今や昔。逆さ箸をすると、感染性胃腸炎の原因となるノロウイルスが、人の手から箸、料理へと移り、感染してしまう可能性があるからです。逆さ箸にして、丁寧に食材を取り分けてもらっても、複雑な思いになる人もいるでしょう。

こうしたことから、複数の人数で鍋を囲む際には、割り箸などを一組多く用意するだけでもいいので、やはり専用の取り箸を用意したほうが無難でしょう。

食材の投入と食べるタイミング


鍋に食材を入れる順番や、食べるタイミングについても、それぞれの好みや意見があるため、お互いに確認しながらおこなうことが大切でしょう。

とくに気をつけたいのが食材の加熱具合です。

冬の鍋で加熱に気をつけたい食材としては、まず牡蠣があげられます。冬は真牡蠣の美味しい季節ですが、ノロウイルスによる食中毒の多くは、牡蠣をはじめとする二枚貝の生食や加熱不足によって起きているため、牡蠣鍋などを囲む際にはしっかり火を通してから食べることが大切です。

また、鍋の具材の定番である鶏肉も、生の状態だと、ノロウイルスと並んで食中毒を引き起こすことの多いカンピロバクターという細菌が潜んでいる可能性があります。これらの殺菌には、十分な加熱が必要だと言われていますので、ガヤガヤした宴会の場でもしっかり火が通っているのを確認しましょう(やはり鍋奉行という役割は大切ですね)。

食中毒につながる危険の有無に限らず、直箸や逆さ箸は不衛生な印象があることから、気分を害してしまう人もいます。ひとつの料理を数人でシェアするような場では、親しい間柄でも取り箸を使うなどのマナーを忘れないようにしましょう。

<参考>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151117-00000078-dal-ent
(川田裕美アナ 元恋人の鍋マナー告白 西川史子、品川祐がどん引き)
http://www.city.okayama.jp/hofuku/hoken/hoken_00041.html
(ノロウイルス・ロタウイルス 岡山市)
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201005/4.html
(ご注意ください!お肉の生食・加熱不足による食中毒 政府公報オンライン)