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トレンドマイクロは11月19日、2015年第3四半期における日本国内および海外のセキュリティ動向を分析した報告書「2015年第3四半期セキュリティラウンドアップ:見ただけで感染する『正規サイト汚染』の脅威」を公開した。

報告書によると、第3四半期は「汚染された正規サイト」を経由する国内向けの攻撃が多数確認された。日本国内からのアクセスを確認した42件の脆弱性攻撃サイトのうち、86%が正規サイトの改ざんや不正広告が表示された正規サイトを経由するものだった。

また、脆弱性攻撃サイトから侵入する不正プログラムの6割以上が、オンライン銀行詐欺ツールやランサムウェア)身代金要求型不正プログラム)など金銭目的の攻撃であった。

脆弱性攻撃サイトへユーザーが誘導される件数は、全世界的に増加傾向にあり、2014年第3四半期と比較して約9倍の約380万件に増加。そのうち、日本国内からのアクセスは約170万件となり、約45%を占めた。

また、脆弱性攻撃用のツールにエクスプロイトキットが数多く利用された。エクスプロイトキットとは、攻撃対象PCのOSやソフトウェアに存在する脆弱性を探して攻撃を行う脆弱性攻撃ツール。期間中に確認された2件のAdobe Flash Payerの脆弱性は、メーカーが更新プログラムを公開する1〜3日前にその脆弱性を狙う攻撃コードがエクスプロイトキットに追加されていた。

ユーザーは、普段から閲覧している正規サイトを表示しただけで攻撃にさらされる危険性があることから、同社ではセキュリティ製品で不正なWebサイトへのアクセスを防止するほか、更新プログラムが公開され場合は早期に適用することを推奨している。

ほかにも、国内のオンライン銀行詐欺ツールの検出台数が増加し、対前四半期比約2倍となった。脆弱性攻撃サイト経由で配布される「ZBOT)ゼットボット)」が最も多く検出されたほか、不正メール経由で流通する「WERDLOD)ワードロッド)」も増加し、対前四半期比6.4倍となった。

また、バックドア型不正プログラム「SHIZ」も多く確認され、多くのネットバンキング利用者が標的となった。