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IBMとXilinxは11月16日(米国時間)、IBM POWERベースのシステム上でXilinxのFPGA対応ワークロードアクセラレーションを使用し、より高性能でエネルギー効率の高いデータセンターアプリケーションを可能にするため、複数年にわたる戦略的提携を締結した。

今回の締結により両社は、オープンなアクセラレーションインフラストラクチャ、ソフトウェアおよびミドルウェアを共同で開発し、機械学習、ネットワーク機能仮想化(NFV)、ゲノム解析、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、ビッグデータ解析など新たなアプリケーションに対応する。

近年、新たなアプリケーションが増加しており、データセンターにおいて要求されるスループットとレイテンシを少ない電力で実現することを目的に、アプリケーションアクセラレーターの使用が注目されているという。

そのため、データセンター全体にアクセラレーターを展開することも現実的となっており、IBMのオープンでライセンス可能なPOWER アーキテクチャとXilinxのFPGAの組み合わせにより、次世代データセンターのワークロードにおいて強力なパフォーマンスおよび単位ワット当たりの性能を実現するとともに、総所有コストの低減を可能にするとしている。

両社の戦略的提携の一環として、IBM Systems Groupの開発者はXilinxのFPGAアクセラレーターを使用し、POWERベースのサーバ、ストレージおよびミドルウェアシステム用のソリューションスタックをOpenStack、DockerおよびSparkなどのデータセンターアーキテクチャ向けに作成。

また、IBMはIBM Power Systemsサーバに搭載されるXilinx FPGAのアクセラレーターボードの開発と認定も行う。一方Xilinxは、自社のソフトウェア定義「SDAccel」の開発環境およびライブラリのPOWERベースバージョンを開発し、OpenPOWER開発者コミュニティ向けにリリースする。

さらに、両社はIBMのコヒーレントアクセラレータープロセッサインタフェース(CAPI)を活用し、加速化するコンピューティングの価値を継続して顧客へ提供する。CAPIはPOWERアーキテクチャに搭載されている同社独自の機能であり、POWERアーキテクチャに統合されたコヒーレントなソリューションを構築する能力をXilinxやテクノロジ業界全般に向けて提供する。

なお両社は、これらの技術革新により、POWER8ベースのシステムはOpenPOWERエコシステムを基礎としたスタックによりパフォーマンスの増大を実現できるようになり、ムーアの法則の限界を打ち破ることが可能になるとコメントしている。