全日空商事は11月19日、訪日外国人向けの事業(インバウンド)に注力している事業者に対するビジネス・ソリューション(送客)の提供を目的として、冊子とWebで展開するビジネス・ソリューション・プラットフォームである「ANA EXPERIENCE JAPAN(AEJ)」を開始した。

インバウンドに注力する事業者を募り各種のサービスや地域の魅力を発信、訪日外国人個人旅行者を集客して需要喚起を促し、体験(送客)に繋げるとしている。

AEJでは訪日外国人個人旅行者(FIT: Foreign Individual Tourist)を対象とする事業者や自治体、地域産業と協力し、通常の団体ツアーのルートでは味わえない日本各地の魅力を発信するという。特に、地方創生を目的として国土交通大臣が認定した「広域観光周遊ルート」について、テーマ性やストーリー性があり魅力あふれる観光地域を積極的に海外に紹介することで、訪日外国人個人旅行者の地方誘客に貢献していくとしている。

今回開設したAEJサイトでは、「広域観光周遊ルート」のうち南九州と道東の2ルートを先行して展開しており、その他のルートも順次公開していく予定だ。

情報発信メディアとして、Webサイトと情報冊子の配布によるオンライン/オフラインの両面で展開する。使用言語は、英語、中国語(簡体字/繁体字)の3言語。冊子は全日本空輸(全日空、ANA)のアジア路線の機内の他、発着空港や海外支店を中心に、合計15万部を年4回の季刊で配布するとのこと。主な内容は、地方情報やタイアップ記事による需要喚起、純広告によるアプローチ、クーポンによる店舗送客、ANA便搭乗者限定クーポン情報。

また、訪日外国人個人旅行者の買い物の利便性向上及び店舗送客を目的として、凸版印刷と共同で、訪日前にインターネット上で商品の購入予約ができる「(仮称)取り置き予約」サービスを、2016年1月に開始予定で開発・展開する。地方の事業者を含め、多くの流通小売事業者の参画を募るとのことだ。

さらに、グルメ/アクティビティ/ツアーガイド予約をサポートするのに加えて、言語サポートや無料Wi-Fiスポット情報、ATMスポット情報など、旅に欠かせない情報を提供しているという。今後はホテル予約や二次交通会社とも協業し、より幅広い予約サービスを提供していく予定だ。

発表時点での主な提携企業としては、ぐるなびやベルトラ、セブン銀行、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム、ナビタイムジャパン、凸版印刷などを挙げている。

(山本善之介)