山田 美帆 / カラーコンサルタントRosa

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皆様こんにちは。
カラーコンサルタントRosa代表の山田美帆です。

秋も深まり、紅葉の美しい季節となりました。
東京では、紅葉の見ごろは11月中旬から12月初旬までと言われていますが、本日は紅葉の色や紅葉狩り(デート)の服装についてお話ししたいと思います。


■紅葉のしくみ

もともと葉の中には、緑色の色素であるクロロフィルと、黄色の色素であるカロチノイドが含まれていますが、クロロフィルの量が圧倒的に多いので、葉は緑に見えます。

日照時間が長く気温が高い時は、葉は光合成により栄養を作りだしていますが、冬に近づくにつれ、木は活動を抑えるため、葉を落とすための準備に入ります。

すると葉のクロロフィルが分解され、葉には黄色の成分だけが残り、黄色になるのです。
また、葉と枝の間に仕切りができることによって、葉の中の物質は枝に移動できなくなり、光合成で生産された糖は葉に留まることになります。この糖が光の害から植物の体を守るために、化学変化を起こして、赤い色素であるアントシアニンができるので、葉が赤くなるのです。


植物にも血液型があるかもしれない!?

先日、TVでも取り上げていましたが、植物にも血液型があるかもしれないという説もあるそうです。
なんでも、植物に含まれる糖たんぱく質により、人間と同じく4つのパターンに分けられると言われています。

それはすべての植物にあてはまるわけではないらしいのですが、カエデは紅葉の色によって、血液型が異なるようです。
葉が赤くなるのはO型、黄色くなるのはAB型と言われたますが、本当なのでしょうか?


■日本の紅葉が世界一きれいと言われる理由

紅葉が見られるのは落葉広葉樹。日本はその種類が多く、なんと26種類と言われています。それに対し海外では13種類ほどだそうで、種類の豊富さから様々な色が楽しめるようです。

それは、氷河期に北米大陸やヨーロッパで寒さに弱い落葉広葉樹が死滅し、日本は地形的に寒さと乾燥から守られていたため、生き残ったそうです。

だから種類が多い分、様々な色の紅葉を楽しむことができるのですね。


■紅葉狩りに行く時のおすすめの服装


紅葉と言えば、深みのある赤やオレンジや黄色など、深みのある暖色系で、天然の色彩に溢れています。
リッチでシックな色なので、この色の服を好む方も多いでしょう。

ところが、紅葉を背景に記念写真を撮りたい時には注意が必要です。
ファッションは季節感を出すことが大切ですが、紅葉の色に溶け込みすぎ&浮きすぎたりすると、違和感を感じてしまいます。

そこでおススメは、今秋の流行色であるカーキー。
カーキーとは「土埃」の色で、迷彩色と言われる色です。
紅葉の赤とは補色関係(反対の色)であり、お互いの色を引き立てる役割を果たします

他には、アイボリーやクリーム色もおススメです。
黄みを帯びた白は、自然や紅葉になじむ上に、暖かさと清潔感を感じさせるので、美しく際立ちます。
他にも、紺やグレーやベージュなども、紅葉とのバランスがとれて素敵ですよ。

もし、紅葉と同じ色を用いたいなら、さし色として使うのがいいでしょう。
面積が大きければ大きいほど、カメレオンのように紅葉の保護色となってしまいます。

ビッドカラーはカジュアルで元気な感じはしますが、人工的すぎて、ナチュラルな空間とは合わないので避けた方がいいです。
せめて、パステルカラーのように淡い、景色になじむ色を身につけましょう。

他には、寒暖の差が激しい季節なので、ジャケットやストールなどを常備すること、そして落ち葉の上を歩くなら、汚れてもいい歩きやすい靴を用いた方がいいですね。
女性の場合、スカート丈にも気をつけてくださいね。