Doctors Me(ドクターズミー)- 発毛のヘアサイクルと薄毛の関係性って!?

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薄毛を気にしている方は多いと思いますが、「うちはおじいちゃんもお父さんも薄毛だからしかたがないんだ」という結論で終わっていく話をよく耳にします。

今回は薄毛というものを病態としてとらえ、医師に医学的に解説していただきました。

生えては抜けを繰り返しているヘアサイクル!

髪の毛のヘアサイクルは、成長期→退行期→脱毛→休止期という周期で成り立っています。

成長期は約3〜7年間の間毛の元となっている毛母細胞が細胞分裂を繰り返して新しい毛が生えていく時期です。通常のヘアサイクルでは全体の約85%ほどの髪がこの状況にいるとされています。

退行期は2週間ほどで、毛母細胞の活動が衰えて毛の活力が落ちていく時期です。
続いて脱毛がおきて、休止期に入ります。
休止期では約3〜6か月ほどで、毛母細胞は全く分裂をしないで髪は生えてこない状態です。頭髪全体の10%ほどがこの時期で停滞してるのが正常です。

以上のようなヘアサイクルにのっとって、正常の髪は成長してしばらくして古くなると抜け落ち、一旦休憩に入りその後にまた生えて成長をしていく事で、バランスを保った毛髪量が維持されているのです。

薄毛の人はヘアサイクルに異常がある?

では、薄毛の人ではどうなっているのかというと、ヘアサイクルの中でそれぞれどこかの期間に異常が出てきているのです。
成長期が短縮してしまうと、毛が立派に成長する前に抜けてしまうことで、毛の量が減り、また、太く成長する時間もないため一本一本が細くよわよわしくなってしまい、髪が薄くなってしまいます。
休止期が延長することによって、なかなか新しい髪の毛が生え始めてこないため、髪の毛の本数が減ってしまいます。

薄毛の人は抜け毛の量よりも質に注目!

髪は自然に抜けていく事が正常な状態です。退行期や休止期にある髪が数万本もあるので、髪の毛はどんな人でも1日に約100本は自然に抜けています。
薄毛の人は特に抜け毛を気にしてしまいますが、この程度の抜け毛は誰にでも起こっている事ですので気にする必要はありません。
それよりも抜けてきた髪の毛の質に目を向けてみて下さい。きちんと休止期に入った後に髪が抜けたのかも大切なことです。つまり、休止期間に入らずに成長期の途中で抜けてしまった髪は毛根に丸みがないような細いパサついた髪となってしまいます。
逆に、順調に抜けた髪の毛の毛根は丸みを帯びた毛根で抜けてきます。抜けた髪に元気がないことはヘアサイクルが狂ってきていることを表しています。

ヘアサイクルの乱れを治せば薄毛も改善する!?

薄毛の原因となっているのは遺伝だけでなく、ヘアサイクルの乱れであれば整えることで改善を果たすことも可能です。
休止期を延長させないようにするための方法としては、睡眠不足の解消や食事バランスの乱れを整えて、毛母細胞へ栄養を送ることになります。また、一般的な育毛剤はこの期に働きかけています。
続いて、成長期を短縮させないためには、皮脂をためすぎないように適切な頭皮環境を保つように洗髪をして清潔にしましょう。また、成長期でもバランスの取れた栄養は大切で、基本的には毛母細胞を大切にするために健康的な生活を送ることが必要な条件なのです。

【医師からのアドバイス】

このようにヘアサイクルを理解したうえで薄毛を考えてみると、生活習慣にも改善の余地がありそうなことがわかります。遺伝と諦める前に、ぜひご自身のヘアサイクルを見直してみてくださいね。

(監修:Doctors Me 医師)