ミネラルの一種である“カリウム”は、あまり注目されることがない成分かもしれません。でも体内ではナトリウムと協調して働き、細胞を維持する大切な役割を担っています。日本人はミネラルが不足しがちといわれます。だるさや疲れがなかなか取れない、という人はカリウムが不足しているのかもしれませんよ。特に足のむくみが気になる女性はカリウム不足に陥っていないか確認してみてください。

“カリウム”は体内でどんな働きをしているの?

カリウムは、体内でナトリウムと共に体の浸透圧を調整する働きをします。細胞の中には必ずカリウムがあり、細胞と細胞のスキマにはナトリウムがあります。カリウムとナトリウムのバランスは、エネルギーの代謝や筋肉の働きにまで大きな影響を与えているのです。筋肉の動きが弱くなれば、だるさや疲れは抜けません。またカリウムは神経伝達物質でもあるので、不足してしまうとイライラしたり無力感を感じるなど、その影響は精神的なものにまで及びます。

どんな時に“カリウム”は不足するの?

カリウムにはナトリウムを排出する働きがあります。ナトリウムは塩分。塩分を取り過ぎると、それを排出するためにカリウムが消費され、不足気味になってしまいます。カリウムが不足すると、体内の塩分濃度が高くなり高血圧を招くということにも。また、カリウムは水に溶けやすいので、大量の汗をかいたり、下痢が続いた場合なども不足しがちです。便秘気味で下剤を使うことが多いという方も要注意。薬による排出で体液が失われ、カリウムも体外に流れ出してしまいます。また、カリウムが不足すると腸の蠕動運動が弱くなり、便秘になるという悪循環に陥ってしまいます。

カリウム不足を回避するために気をつけたいこと

バランスの取れた食事をしていればカリウムが不足することはありませんが、体から失われやすいミネラルでもあるので注意が必要です。意識してカリウムを多く含む食品を食べましょう。バナナ、リンゴ、柿、ほうれん草、ジャガイモ、アーモンドなどがカリウムの多い食品です。体内の塩分濃度が高くなると、それを排出するためにカリウムは失われるので、できるだけ塩分の摂取を控えることは重要です。外食が多い方や加工食品をよく食べる方は要注意。これらは濃い味付けのものが多く、意外なほど塩分を多く使っています。


writer:岩田かほり