【ボジョレー解禁】ワインが“もっと美味しくなる”コツ&味を落とさない保存法

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皆さん、お待ちかねのボジョレー・ヌーボーが解禁されます。こちらは毎年第3木曜日に解禁されており、今年は今週の19日がそれに該当します。フランスのブルゴーニュ地方のボジョレー地区でできた今年の新しい試飲用ワインである同ワイン。日本は世界一の消費量を誇っており、今年も解禁が注目されています。

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また、別の意味でも注目を集めているのがこのボジョレー・ヌーボー。毎年、キレッキレのキャッチコピーと一緒に登場しており、むしろ、そっちの方が楽しみでならないマニアックなファンも。では、一体、どれだけキレッキレかというと……。

この15年をふり返るとこのような感じ。

「ここ10年で最高」
「過去10年で最高と言われた2001年を上回る出来栄え」
「ここ数年で最高」
「50年に一度の出来栄え」
「1950年以降最高の出来と言われた2009年と同等の出来」
「近年の当たり年である2009年に匹敵する出来」

……。以上のようにやたら盛ってくるのがこのボジョレー・ヌーボー。時折、「史上最悪の不作だが品質は良く健全。糖度と酸度のバランスが良く軽やか」と、不作を認めることもありますが、基本路線はベタ褒め。というか、想像のななめ上で褒めることも。

気になる今年度のキャッチコピーは、関係者が「今世紀でもっとも良い出来になる」という評判をしているという報道もあり、残り85年もある今世紀ではありますが、「今世紀で最高の出来」といったぶっ込みがあるかもしれません。

さて、キャッチコピーも気になるところですが、やはりワインは飲んでいても楽しいものですよね。筆者も仲間とこの時期に集まって、ボジョレーを楽しむ会といったものを開催しています。

今回はホームパーティーの時に知っておくと、さらにワイン会が楽しくなるコツをご紹介します。参考にしているのは、葉山孝太郎さんの著書『30分で一生使えるワイン術』です。

せっかく持ち込んだ今世紀最高(?)のボジョレー・ヌーボーですが、グラスがしっかり揃っていないと、せっかくの今世紀最高(?)も少々残念なことになります。

実は、ワインはその種類によって、味や香りを引き出すグラスの形が異なるのです。グラスが大きくなると、その分、ワインの香りがより開くこととなり、美味しく感じるようになるのです。

「1万円のワインを酒屋のオマケ・グラスで飲むより、1280円のワインを金魚鉢みたいな超大型グラスで飲む方が圧倒的に香りが立つし、美味しい」

「冷やして飲む白ワインやスパークリング・ワイン用のグラスは、冷えている間に飲みきれるよう、小さい。室温で飲む赤ワイン用グラスはサイズが大きい」

30分で一生使えるワイン術

なるほど、グラスの形だけで、随分と楽しみ方が変わるのですね。確かにビールをワイングラスで飲んだとき、とても美味しかった記憶があります。今年のボジョレーを金魚鉢みたいなグラスで堪能したら、どのような味わいとなるのでしょうか。気になりますね。

せっかくのボジョレーのワインパーティーですので、ありもののワイングラスではなく、赤ワイン用の大きなグラスを用意してみてはいかがでしょう。

さて、そんなワインパーティーですが、散々楽しんだにも関わらず、ワインが残ってしまうことがあります。せっかく買ったボジョレーですから、うまく保存したいところです。同書では、「飲み残しても味を落とさない保存方法」が紹介されています。気になるポイントは、ボトルの中の空気をなるべく少なくすること。

ワイン酒場で見たこともあるかと思いますが、よく使われるのがヴァキュヴァン・ワインフレッシュと呼ばれるポンプ式のもの(通称:パコパコ)で、これらはワインの瓶から空気を追い出す仕組みとなっています。

そういったワイングッズが手元になくても、ヨーロッパのマダムたちはビーズやビー玉をワイン瓶の中に入れて、空気の体積を減らして保存しているようです。

また、ビニール袋で空気を追い出す方法も。用意するのはビニール袋のみ。ボトルの中に袋を入れて膨らませるだけで、空気部分がかなり少なくなります。こういった保存方法で、1週間ほどは美味しくワインを楽しめるようです。

いよいよ目前にせまったボジョレー・ヌーボーの解禁。皆さんはどのように楽しむ予定ですか?

<参考書籍>
『30分で一生使えるワイン術』葉山孝太郎著(ポプラ社)