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2015年11月18日から20日まで、パシフィコ横浜で組み込みシステム技術展「Embedded Technology 2015(ET 2015)」が開催されている。本稿では、「出力1kW 効率95%の6.78MHz高周波電源技術 」によってET/IoT Technology アワードを受賞した三菱電機エンジニアリングのブース内容をご紹介する。

○ET/IoTアワードを受賞したワイヤレス給電向け電源技術

同社のブースはワイヤレス給電技術がメインとなっており、中でも参考出展されている「出力1kW 効率95%の6.78MHz高周波電源技術」が目玉だ。これは独自の電力合成技術によって、大出力(1kW)かつ高周波(6.78MHz)の電源を手のひらサイズで実現したもので、95%という高変換効率が特徴。

現在は掃除機や電子レンジ向けの技術だが、今後出力を向上させていくことで、自動車でも活用できるとする。家電製品から電気自動車まで幅広い分野でのワイヤレス給電に向けた電源技術であり、今後の市場トレンドにマッチするとともに市場へのインパクトが大きいと評価され、ET/IoT Technology アワードを受賞した。

また、ET 2014でアワードを受賞した非接触ロータリー電力伝送技術も出展されている。非接触ロータリ電力伝送を磁界共鳴方式で実現したことにより、アーム型ロボットや監視カメラなど「回転」が耐久性やメンテナンスの課題となるアプリケーションでの応用が想定されている。ET 2015では、金属軸のある回転装置への適用が可能になるなど発展を遂げている。

同コーナーでは、無線電力装置の開発に使用できる高周波電源 KM-1T1050も展示。出力周波数6.78MHz±15kHz、出力電力0〜50Wで、自動整合機能、電力モニタ機能、過大反射電力に対する保護機能などが搭載されている。また、高効率E級インバーターの搭載により、発熱を抑え、小型・軽量化を実現している。

○距離データから移動体の座標を算出し、自律走行を支援

高精度測位コーナーでは、ギガビット級高速信号処理技術を活用した「インパルス無線方式測位システム&自律システム」のデモンストレーションを見ることができる。同システムは、4つの固定ノード(子機)から移動体(親機)を測位するUWB無線移動体測位システムで、比較的狭い領域内を移動する移動体の位置を求めることが可能。子機と親機の距離をインパルス方式UWBで電波往復時間から算出し、各距離データから三辺測量法によって移動体の座標を求めることにより位置情報に基づく自律走行を支援する。主に、GPSが利用できない屋内での活用が想定され、具体的には工場における無人搬送車(AGV)への応用が見込まれている。

(神山翔)