17日、プノンペンのナショナルオリンピックスタジアムで開催されたW杯アジア2次予選、日本代表×カンボジア代表の一戦は、日本が格下相手に2-0で勝利。アウェーの地で苦戦を強いられる時間帯もあったが、後半6分にカンボジアのオウンゴールが飛び出すと終了間際には本田圭佑がヘディングでシュートを決めた。

すると、日本テレビ「NEWS ZERO」ではサッカー解説者・北澤豪氏が同一戦を批評した。

「やり辛いですよね。6万人入って、カンボジアがいいプレーをした時の盛り上がりは圧迫感ありましたから」。アウェーの戦いをこう振り返った北澤氏は、選手が不慣れな人工芝での試合についても「ボールスピードが落ちてミスが生まれてくるシーンが多かった。これによってカウンターをされて自分達のペースが掴み辛くなってしまった」と分析、思うようなプレーができなかった要因の一つとした。

また、流れが変わった後半は選手交代をポイントとした北澤氏。「柏木(陽介)選手が入ったことによってゴール前に正確なボールが入ってきた。左から正確なボールが入ることによって得点の確率が上がる。ゲームを作るパス。今日はボールを持って味方が上がるタイミングをとりながらいいボールを送ることによってゴールに繋がるシーンを作っていた」と評価している。

その他にも、得点を挙げた本田については「いつもと違うプレーをしていた。いつもはサイドに入って起点になるんですけど、今日はゴールを獲らなければいけないってことでセンターフォワードに入ってましたから。ゲームで何が必要なのか、何が求められるのかってことで試合に入る。本田の見極め方は素晴らしい」と絶賛。

日本代表が進化しているかと訊かれれば「今日の試合のようになると進化しているかどうかは難しい言い方になる」と前置きした上で、北澤氏は「シンガポール戦の時の流れるような攻撃。ゴールに向かうスピードは上がってきてて、パスを繋ぐというよりはゴールを目指そうと意識は変わってきている。ハリルホジッチ監督が目指すサッカーが浸透してきているってことはある」と所感を述べた。