吉田麻也(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)

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ミックスゾーンに現れた吉田麻也に「まず勝利おめでとうございました」と声がかかった。吉田は一瞬間を置いて「よかったですかね?」と逆に質問した。「負けるよりはよかったでしょう」と言われても、「はぁ〜、そうですね」と重い口調で話し始めた。

ワールドカップ2次予選で、カンボジアはいまだ白星なし。それどころか引き分けすらなく、グループ最下位に沈んでいる。

そのカンボジアを相手に、日本は前半何度も攻め込まれた。ペナルティエリア付近でFKを与えたり、吉田は一対一の勝負を挑まれシュートまで放たれたり、日本はいいところなくハーフタイムを迎えることになった。

転がらないピッチ、軌道が違うボールに苦しんでいるようにも見えた。吉田は「序盤はかなり戸惑いましたけど、後半はだいぶ慣れたと思いました」と言う。そして「後半相手がああいうふうに間延びするというのはわかっていた」とし、「前半はもう少し我慢して後半仕留めると言うことでもよかったと思います」と問題提起をした。

吉田は試合の運び方を考えるべきだと言う。

「理想の、(相手選手の)間にボールを出して崩したりとか、相手の裏に3人目が動き出して崩したりという攻めがあるのですが、どのチームもホームでは立ち上がり、特に前半かなり頑張りますし、自分たちが狙っていることを90分、最初からずっと続けるのは難しい」

「もうちょっと前半相手を動かして疲れさせるというのも必要だったと思います。狙いすぎた感じがかなりあったので、結局それをカウンター食らって無駄なファウルだったりイエローカードもらったり、シュートまで持っていかれる場面もありました。前半はホントに評価できないと思いました」

相手は最下位のカンボジア、試合を楽に進めるためにも前半早い時間帯に先制点がほしい。その気持ちが混乱を招いてしまったと吉田は指摘する。

「試合の中では賢く戦わなければいけないし、忘れちゃいけないのは予選なんで、簡単な試合はない。全部出し切って戦わないと、どのチームにも簡単には勝てない」

この試合運びを間違ったことで、「これから先こうやって、かなり多くのメンバーを変えてチャンスをもらえるというのはないと思うので、すごく残念です」と吉田は後悔を口にした。

次の予選は来年の3月。

「チームに戻ってそれぞれ試合に出ることが一番重要だと思います。僕も含めてヨーロッパにいる選手はそこが一番難しいところでもあるので、自分のチームに帰ってまた頑張りたいです」

吉田は、勝った後とは思えない暗い表情のままそう言い、悔しさを滲ませていた。

【日本蹴球合同会社/森雅史】

▼ 吉田麻也

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ ヴァイッド・ハリルホジッチ監督

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ カンボジア戦の先発イレブン

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 宇佐美貴史

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 宇佐美貴史、藤春廣輝

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 遠藤航

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 岡崎慎司

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 岡崎慎司

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 原口元気

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 香川真司

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 山口蛍

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 西川周作

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 長友佑都

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 長友佑都

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 藤春廣輝

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 南野拓実

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 南野拓実、本田圭佑

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 柏木陽介

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 本田圭佑

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 槙野智章

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)