キャプテンマークの重責?PK失敗の岡崎「チームが勝って救われた」

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[11.17 W杯アジア2次予選 カンボジア0-2日本 プノンペン]

 責任感が裏目に出た。ゲームキャプテンを務めたFW岡崎慎司(レスター・シティ)は後半2分にPKのチャンスを得たが、ゴール右を狙ったキックはGKがキャッチ。絶好の先制機を逃した。

「(PKのキッカーは)決まっていたので、自分が蹴ったけど、久しぶりに蹴ったし、緊張もあった」。これまで歴代3位の国際Aマッチ通算47ゴールを決めている岡崎だが、PKによる得点は09年11月18日のアジア杯予選・香港戦で決めた1点のみ。10月8日のシリア戦で自らPKを獲得した場面でもFW本田圭佑にキッカーを任せ、試合後には「PKには苦手意識があるので」と苦笑いを浮かべていた。

 ところが、今日はその本田がベンチスタートということもあり、背番号9に重責が回ってきた。代表でPKを蹴るのは「韓国戦以来」。11年1月25日のアジア杯準決勝・韓国戦。2-2のまま突入したPK戦で2人目のキッカーを務め、きっちり成功させた岡崎だが、「流れの中で(PKを蹴ること)はあまりなかったから……」と、久々の緊張感がよもやのPK失敗につながった。

 この日はMF長谷部誠がベンチスタートだったこともあり、岡崎の左腕にキャプテンマークが巻かれていた。12年5月23日のアゼルバイジャン戦で後半29分から本田に代わってキャプテンマークを巻いたことはあったが、ゲームキャプテンとして試合に臨み、試合前のコイントスなどに参加したのは初めてだった。

「初めてだったので緊張した。チームの中で自分が一番、代表の試合に出ているし、自分が引っ張るという意味では刺激になった」。この日が国際Aマッチ通算98試合目の出場。MF中村俊輔と並び、歴代5位タイに立った。だからこそ、スコアレスで折り返した後半開始早々のビッグチャンスに、キャプテンとしての責任感がプレッシャーになったのかもしれない。

「PKはメンタルなので。これも経験だし、蹴るチャンスがあれば、決めないといけない。いい経験と言えば、いい経験だけど、チームが勝って救われました」。最後には本音も漏れ、安堵の笑みを浮かべていた。

(取材・文 西山紘平)


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