W杯予選5戦連発の新記録にも淡々…本田「意外なんですよね」

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[11.17 W杯アジア2次予選 カンボジア0-2日本 プノンペン]

 新記録樹立にも淡々としていた。今予選初のベンチスタートとなったFW本田圭佑は後半17分から途中出場。試合終了間際の後半45分、DF藤春廣輝の左クロスに飛び込み、ヘディングシュートでゴールネットに突き刺した。

 これで2次予選は5戦連発。W杯予選での5試合連続ゴールは、85年のメキシコ大会予選で木村和司氏が記録した4戦連発を超える新記録となった。

 報道陣にそのことの感想を聞かれた本田は「意外なんですよね、それを聞いて。アジア予選は今までもあったわけでしょ」と返答。むしろ先人たちが過去に記録していなかったことを不思議がった。

「今日の課題は明らかに前半だった」。前半を終えてピッチから引き上げてくるDF槙野智章を呼び止めて声をかけ、ベンチ前ではジャッキー・ボヌベーコーチとも通訳を挟んで会話をした。

「(前半の攻撃は)幅がなかった。シンガポール戦の前半は外に張るときと中に入るときを使い分けて、センタリングからセカンドボールを拾っていた。それができていなかった」

 2次予選全敗でE組最下位に沈んでいるカンボジアと前半は0-0。不慣れな人工芝、東南アジア特有の蒸し暑さという不慣れな環境だったとはいえ、FIFAランキング183位相手に辛勝だった。

 1月のアジア杯はベスト8敗退。6月16日のシンガポール戦はホームで0-0のスコアレスドローに終わった。ハビエル・アギーレ、バヒド・ハリルホジッチと指揮官は交代したが、アジアでの苦戦が続いている。

 2015年最終戦を終え、「チームは前進していると思うか?」という質問に「良くないところは良くないで反省しないといけないけど、(2次予選を)無失点で進められているところとか、何を持って前進かという定義が曖昧」と、思案顔になった。

「そこは早く強い相手とやらないと分からないし、いずれ嫌でも2年後ぐらいには明らかになる。アジアでの戦いとW杯での戦いはまったく異なる。今の代表にそういう戦い方を得意としている選手がそろっているわけではないのは事実だけど、強い相手とやれるポテンシャルがある選手がいるのも事実。今、判断するのは難しいし、今は『こういう相手とやるのは下手だな』でいいんじゃないですか」

 あくまで目標は2018年のロシアW杯。アジアでの課題は課題として、世界で勝つためのチームづくりをブレずに推し進めていく。

(取材・文 西山紘平)


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