風邪を引いた時に、ねぎの白い部分を焼いてのどに当てるとよいといわれますが、白い部分は「葱白(そうはく)」と呼ばれ、漢方薬としても使われているほど効果的。なぜねぎが風邪や喉の痛みに効くのか、ねぎの栄養について調べてみました。

アリシンに強い殺菌・鎮静作用が

ねぎの匂いと辛味の成分であるアリシン(硫化アリル)には、強い殺菌作用と鎮静作用があります。しかもアリシンはねぎの白い部分に多く含まれ、のどの痛みを改善する成分としても知られています。他にも乳酸を分解して疲労を回復するはたらきや、血行をよくして体を温め、冷え症や肩こりを改善する作用があります。血流がよくなることで糖尿病、高血圧、動脈硬化などの予防にも効果的とか。また消化液の分泌を促すので、胃腸のはたらきを活性してくれるそう。ビタミンB1の吸収をサポートする役割もあるので、ビタミンB1を含む豚肉・牛肉などの食品と一緒に摂ると相乗効果が期待できます。

白い部分と緑の部分で栄養が違う!

実はねぎは白い部分と緑色の部分で栄養素が異なります。白い部分にはアリシンのほかに、免疫力をアップして美肌・美白効果があるビタミンC、塩分を排出して体のむくみを取るカリウム、骨の健康を維持するカルシウム、殺菌・抗ウイルス効果のあるネギオールという成分が含まれます。ねぎの緑色の部分には、皮膚や粘膜の健康に関わり抗酸化作用を持つβカロテンやビタミンC、カルシウムが含まれています。どちらも上手に活用したいですよね。

ねぎを食べるときは加熱に注意

ねぎは味噌汁やねぎ焼きなど熱を加えて調理することが多い食材ですが、βカロテンやアリシンは熱に弱い成分であるため、加熱は短時間にするのがポイント。βカロテンは10分ほど熱することで3〜4割も栄養価が失われてしまいます。

アリシンは細かく刻むことで増加する性質を持ちますが、時間がたつと効果がなくなるので食べる直前に刻むようにしましょう。

冬の健康には欠かせない食材のねぎ。鍋や味噌汁などでたくさん食べてくださいね。

writer:松尾真佐代