競争を歓迎する長谷部「今まで出ていた選手も危機感を感じている」

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 日本代表MF長谷部誠(フランクフルト)が17日のW杯アジア2次予選・カンボジア戦にアンカーのポジションで先発する可能性が出てきた。16日に公開で行われた戦術練習。主力組とみられるチームの中盤は逆三角形となり、長谷部の前方にMF香川真司とMF山口蛍が位置した。

「年内最後の試合だし、監督も『美しく終わりたい』と何度も言葉に出している。内容、結果ともにしっかり出して今年を終わりたい」。日本代表のキャプテンはハリルホジッチ監督の思いを代弁するように言った。

 試合会場となるナショナルオリンピックスタジアムは人工芝のピッチで、試合球もベトナム企業の「DONG LUC(ドングラック)」社製のボールを使用する。「ボールもグラウンドもいつもと違うし、3日間ぐらいボールを使って練習したけど、今日練習してもうまくつかめていない感覚がある」と率直に認める。

「ショートパスが詰まるので、そこを狙われてカットされたら危ない。裏へのボール、浮いたボールはそこまで変わらずプレーできるので、ゴロの速いボールだけでなく、そこも意識したい」

 12日のシンガポール戦(3-0)ではMF香川真司、FW岡崎慎司が2次予選で初めて先発から外れ、FW金崎夢生、MF柏木陽介ら新戦力がアピールした。カンボジア戦はさらに先発が6、7人ほど入れ替わりそうで、これまで2次予選全試合に先発してきたFW本田圭佑もベンチスタートとなる可能性が高い。

「1位突破は大前提で、こういう試合をしていくことで新たな競争も生んでいかないといけない。それはシンガポール戦でも見えてきたし、今まで出ていた選手も危機感を感じているのは練習から伝わってくる。明日も(今後の)練習がより厳しくなるような試合にできれば」

 長谷部自身はDF吉田麻也とともに今予選6試合連続の先発となる見通しだが、チーム内の競争は激しさを増している。カンボジア戦ではFW南野拓実がA代表初先発となる可能性も浮上。年内最終戦をチームづくりの面でも2016年につなげていきたい。

(取材・文 西山紘平)


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