寒くなると「もの忘れ」が多くなるといいます。寒さによって血流がいつもより悪くなってしまうのも原因ですが、実はもっと根本的な問題があるようです。

もの忘れの原因は、1:脳の老化 2:偏った食生活 3:睡眠不足 4:ストレス 5:病気 の5つ。今回はこの中でも、「もの忘れ」と密接な関係があると言われている食生活についてみていきます。

GABAで「もの忘れ」に対抗

日本人の食事の欧米化問題はよく聞きますが、高機能米に詳しい管理栄養士の柴田真希先生によると、お米が食べられなくなってきていることも、弊害が起こっている原因のひとつだそうです。

「脳は、ブドウ糖を唯一のエネルギーとします。最近では糖質オフダイエットが流行っていますが、体内で炭水化物が不足すると脳に十分なエネルギーが取り込まれないので、もの忘れが増える原因となります。炭水化物の中でもお砂糖や果物などよりはゆっくりと吸収されていく多糖類がおすすめです。スイーツやジュースではなく、ごはん・パスタ・パン・麺類などを摂りましょう」

さらに、炭水化物の他にも不足してしまうことでもの忘れの原因になると言われている栄養素が、以下の5つです。

1:ビタミンE 2:ビタミンB6 3:ビタミンB12 4:DHA 5:GABA(ギャバ)

「GABAは興奮した神経を落ち着かせたり、ストレスをやわらげたりリラックスさせるなど抑制性の神経伝達物質としてはたらきます。ストレスがあると、もの忘れの原因になりますので、GABAをとる事は対策になると考えられます」

こうした中で、最近注目を集めているのが「発芽玄米」です。特に注目するべきはGABA(ギャバ)やビタミンEが豊富に含まれている点。日頃の食生活で「もの忘れ」に対抗できる、数少ない食品と言えそうです。

柴田先生も発芽玄米には太鼓判を押しており、「(発芽玄米は) GABAが多く含まれているので有効です。血圧と神経の調整作用をするGABAは脳内の血流を良くし、酸素供給量を増やしたり、脳細胞の代謝機能を高める働きがあります。また、白米に比べて良く噛むことができるので、噛むことで脳の活性化にもつながります」

発芽玄米を食べられるシーンは今確実に増えています。

たとえば、ファンケルの「発芽米」は自宅で炊けるお米。ギャバをはじめ、ビタミン・ミネラル・食物繊維などがたっぷり。味わい深く、プチプチ・もちもちとした食感が好評です。また、お米だけでなく、「グラノーラ」などもファンケルから発売されているので家庭での発芽玄米メニューには事欠きません。

今話題のパンケーキでも発芽玄米を取り入れられます。九州産の食材を使った商品のアンテナショップ「九州パンケーキKitchen」(東京・銀座)では、大分県産の小麦や宮崎県産の発芽玄米など九州の素材だけを使った九州パンケーキシリーズが食べられます。

日々のおやつなら、ナチュラルローソンの「キヌアと8種のグラノーラチョコレート」はどうでしょう。キヌアや発芽玄米などの穀物をブレンドし、ザクッと食感がクセになります。

自宅、カフェ、仕事中のおやつ......と、いろんなシーンでうまく発芽玄米を取り入れて、物忘れの危険性を少しでも減らしたいですね。