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40歳にもなると日ごとに物覚えが悪くなりまして、近ごろは「あの映画のあの女優だれだっけ?」みたいな会話ばっかしております。が、近ごろ出た論文(英文)によれば、何かを覚えた直後に40秒の復習を行うだけでも記憶の残り方がまったく違うらしい。

・26本のYouTube動画で実験
これはサセックス大学の実験で、参加者に26本のYouTube動画を見せたんだそうな。その際、以下の2パターンで動画の内容を覚えてもらったんですね。

復習パターン: 動画を見たあと、内容の細部を思い描くか声に出して説明する
何もしないパターン: ただ動画を見るだけ

・40秒の復習を行った動画で効果
そして2週間後に全員に記憶テストを行ったところ、ただ見ただけの動画はほぼ何も思い出せず。いっぽうで40秒の復習を行った動画は、かなりのディテールと要点を思い出すことができたんだとか。

・脳の後帯状皮質が活性化
また同時に行われたMRI検査では、40秒の復習を行った際は脳の後帯状皮質が活性化してたそうな。ここはアルツハイマーの患者さんがダメージを受けがちなエリアであります。

・1〜2週間にわたって複雑な情報を記憶できる
研究者いわく、「ご存じのとおり、長期記憶として保存されない限り新しい記憶はすぐに消えてしまう。しかし今回の実験により、短時間の復習を行うだけでも1〜2週間にわたって複雑な情報を記憶できることがわかった。この効果は、脳の特定のエリアの情報処理機能に関わっている」とのこと。

・面倒くさがらずに40秒だけ復習する
何かを覚えたいときは、面倒くさがらずに40秒だけ復習するのがいいみたいっすね。今後はわたしも、本を一章読むごとに軽い復習を試してみるつもり。

執筆: Yu Suzuki http://yuchrszk.blogspot.jp

もっと詳しく読む: バズプラスニュース Buzz+ http://buzz-plus.com/article/2015/11/16/consolidation-of-complex/