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だって、みんな「五郎丸」が見たいんだもん!

二日つづけてになりますが、今日もまた世界のニュースをぶっちぎって、個人的なお出掛けの記録です。今回のお出掛けは、「今、ニワカが殺到している」ことでおなじみのラグビー・トップリーグです。僕などは世情に流されやすいニワカの代表格であり、逆に言えば僕がいる現場が「流行っているもの」とさえ言えるほど。もちろん瞬間的にラグビー熱は沸騰中であります。

ただ、金曜日の開幕戦では空席も目立ったとのこと。その点については、前売り券は完売のはずなのに、企業割り当てぶんが多すぎて空席を生んだという分析もされていました。なるほど、ずーっと前から割り当てで見てきた人たちにしてみれば、今のラグビーブームなど「へぇ」というくらいのものでしょう。開幕だからと焦って行く必要もなく、行こうと思えば社内募集でいつでも行ける。

それはむしろ、ラグビーブームが期待外れなのではなく、長年に渡ってラグビーを支えてきた企業の存在をこそ感じるべき「空席」でしょう。ニワカが来ようが来るまいが、その席を受け持ってきた企業があるのです。空席の数にこそ、不遇の時もラグビーを支えつづけてきた人々の多さが表れている…そのようにとらえていきたいもの。今回は、それがどれだけ多いのか、自分の目で確かめていこうじゃないかと思っての訪問です。

向かいましたは神宮球場からもほど近い、秩父宮ラグビー場。外苑前の駅を降りて、普段なら神宮に向かう野球客でにぎわう通りも、今日はラグビー客でにぎわっています。東芝、リコー、クボタ、NTT、日本を代表する企業群のラガーシャツを身にまとったファンたちの列。通りの店は焼きそばを大特価200円で販売し、祭り感もわずかに出ています。

<ビルには巨大なラグビー看板>



<ラグビーのぼりも掲出され、ラグビー通りに>



<やってきました秩父宮ラグビー場>


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まずはどんな催し物があるのかのご紹介から。いわゆるスタジアムグルメ関係では、タコスやチョリソー、から揚げに焼きそば、ローストチキンなどが販売されていました。ちょっと変わったところでは芋焼酎の販売などもあり、酒飲み観戦も推奨されている感じ。値段はごくごく普通。ラグビーボール型のハンバーガーとか、リーチマイケル弁当といった特別商品はなく、ラグビーっぽさは追求されていません。まぁ、可もなく不可もなくと言ったところでしょうか。

<一応、スタジアムグルメあります>


その他出展ブースで目立つのは、企業関連。出場チームのファンクラブ向けのブースがドーンといい場所に設置され、結構な数の人がそこを訪れていきます。どうやら、関係者受付や従業員受付も兼ねている模様。「クボタにつとめるラグビーファン」とか「東芝につとめるラグビーファン」とかは、ここで入場券をもらうわけですね。うむ、参加企業が社を挙げて熱心に応援しているわけだ。従業員全体がラグビー好きではもちろんないだろうけれど、会社として応援する気持ちはしっかり持っている。この辺は「実業団」という感じで好印象です。

<従業員のみなさんは、企業ブースへ>


<何故か港区の方向けの招待ブースも。港区在住・通学・通勤の人はタダで見られるらしい>


つづいてグッズ関連。出場各チームのユニフォーム、記念品のミニボールなどを販売するブースが正面にありますが、グッズそのものは多くありません。日本代表関連グッズでも置けば、うっかり買う人もいるように思いましたが、そこも注力されてはいない模様。むしろ、近くにある「カンタベリー」のショップのほうに人が集まっていました。

カンタベリーは日本代表のユニフォームを手掛けるメーカーなのですが、オフィシャルジャージの販売や、ワールドカップで実際に選手が身につけたウェアの展示などがあり、観光も兼ねて試合前後にお客さんが訪れていた模様。通りにまで人があふれるほどの大盛況で、店内には活気が満ちていました。ヤクルト戦のときにはまったく気づかないレベルの閑散とした店に、あんなに人があふれるなんて。まぁ、ほぼほぼ日本代表オフィシャルショップみたいなものが近隣にあるのなら、場内で売る必要もないですかね。

<申し訳程度に売られるトップリーグのオフィシャルファンブック>



場外の散策を終え、いよいよ場内へ向かいます。入場口ではチケットの確認がありますが、手荷物検査や缶ビンの持ち込み検査などはなく、スルーッと抜けていきます。「どうせしっかり見る気がない手荷物検査ならやめちまえ!」という潔い姿勢。よしんば誰かが暴れ出したとしても、屈強なラガーマンが止めてみせる。そんな心意気でしょうか。時期が時期だけに若干心配にもなりますが、平和で結構です。

入場時には、大概チラシ類を強制的に渡されるものですが、特にそういった配布物はない様子。入場ゲート脇に出場選手一覧表と、「ラグビーかんたん観戦ガイド」なる冊子があるくらいで、わずらわしさはありません。ひっそりと「スーパーラグビー」の告知ブースと、「2019ラグビーワールドカップ」の告知ブースもあるのですが、あくまでも来訪者を待つ姿勢。「チラシが欲しいなら、自分で取りに来い」という厳しさを感じさせます。うむ、オスっぽい。

<メルマガ登録したら、スーパーラグビーのステッカーがもらえた>


<ラグビーワールドカップ告知ブースでは、日本代表の使用球を手に取って撮影できる出し物も>


さて、本題の試合観戦について。この日はあいにくの雨で、一般論としては客足は鈍る天気です。秩父宮は屋根がついているエリアが少ないということもあって、慣れたファンはカッパ持参での観戦。わずかな屋根の下にだけ人が密集しています。満席にはほど遠いですが、雨ということであれば仕方ないでしょう。

<いわゆるサポーターが集う東スタンドは半分程度の入り>



<選手から「ラグビーが負けた日」だと酷評された北スタンドは、この日もガラガラ>


<屋根の下にだけ人が密集する南スタンド>


<前方のSS席にはしっかり雨が落ちる西スタンド>


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なお、開幕戦の記事では「当日券もなく」みたいな記述がありましたが、この日は普通に当日券売り場も出ていました。僕がぴあで買った時点では、ほぼほぼ売り切れという感じでしたので、開幕戦の反省が若干活かされたのかもしれません。

この様子を見ると、前売り即完売となりオークションで定価以上の値段で取引されている12月26日の五郎丸VSキヤノン戦(秩父宮)も、当日券が出るのではないでしょうか。ブーム沸騰中の僕らとしては、何が見たいといったら「五郎丸」じゃないですか。断じて田中史朗ではない。話はとにかく五郎丸を見てからです。

その意味において、「企業割り当てが多すぎて一般チケットが売り切れた」という現状は、決して悪いものではない。まともにぴあで売っていれば、結局即完売だったかもしれないものが、当日にあぶれてくる可能性があるのですから。この辺は高度な情報戦というか、当日頑張った人にチャンスが残るというか、出遅れた人にもチャンスがある状況です。五郎丸を見たい在京のみなさんは、26日の当日券にワンチャンありと覚えておいていただければと思います。

<ちなみに、この日は五郎丸ではなくリーチマイケルを見ました>


<試合帰りに場外をフラフラしていたマイケル・ブロードハーストとも遭遇。雨の中、2ショット撮影にも快く応じてくれた>


五分の入りでやや閑散とした中でも、選手たちは熱く奮闘します。ズドンと当たる身体と身体、気持ちが高ぶって普通に背中とかをバンバン殴り始める選手、強烈な体当たりで大男が吹っ飛ぶさまは、大変見どころがあります。声自体がデカイのでしょうが、「オイ!」みたいな罵り合いが普通に聞こえてくるのも勇ましくて魅力的です。

試合展開自体もフィールド全体が見えることで追いかけやすくなります。「こっちのサイド、余ってる!」とかテレビでは映らない先の展開が見えることで、前のめりで盛り上がれます。ラインアウトについてはテレビで見るよりもボールの軌道や、投げ込む位置が見やすいことで、作戦面でのアイディアがよりわかりやすくなります。

反則についてはテレビで見るより若干わかりづらいところがありますが、場内では細かくリプレーも流してくれますし、簡単なルール説明も場内アナウンスで行なわれます。初めて観に行ったとしても、困るほどのことはないでしょう。審判を守るためにアヤしい場面のリプレーを流さない競技などよりは、よほどわかりやすい。

<スクラムを組むときのドンという瞬間も臨場感を持って伝わってくる>




<場内アナウンス&モニターでルール解説も頻繁に行なわれる>




<栄光のジャパンで影の主将をつとめた廣瀬俊朗のトライ!>



雨なので、なかなか落ち着いた観戦というわけにはいきませんでしたが、総じて言えばトップリーグ観戦は悪くありません。東京で言えば秩父宮というアクセス良好なスタジアムがあり、自由席券なら1000円ちょっとで2試合観られるお得な設定です。「ブームだけど空席はたくさんあるんだな!」という情報も、前向きにとらえれば、当日フラッと見に行けるということでもあります。珍しい体験をするという気持ちで、一度訪問されてみてもいいでしょう。

漏れ聞こえた長年のファンと思しき人たちの声では、これでも「すごい熱気」を感じるような盛り上がりだと言います。「今日もスゴイね」「今だけじゃないの」「ずっとつづけばいいのにね」という会話には、思った以上の盛り上がりへの喜びもこもっていました。座席はあまっているが、熱気は満ちている。選手も今がチャンスと意気に感じて戦うでしょうし、今はとてもいい時期なのでしょう。逆に、今を逃せば次に自分の中の気持ちが盛り上がるタイミングがあるのかないのか定かではありません。話のタネとしても、今、ラグビーが熱い。たぶん、今だけ、熱い。1000円でひとネタ作れるなら安いモノじゃないですかね。

↓開幕戦も「席はあまった」けれど、盛り上がりはスゴイじゃないか!

「ラグビー見てきたよ!」って言ったとき、今ならみんな「へー、すごーい!」って言うぞ!

落ち着いたら「へー」しか言われないぞ!

冷め切ったら、「へー」も言われないぞ!

何でも熱いウチが面白い!

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五郎丸の試合を倍にして全国行脚すれば、さらに熱気は増し、空席は減る!