学生の窓口編集部

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子どもの頃から食事は1日3回と家庭や学校で教えられてきました。しかし、昨今では3食は多すぎるとか、1日1食で済ますと公言する人も出てきて食事回数の概念が揺らぎつつあります。そもそもなぜ1日3食と決められているのでしょうか?ここではその謎に迫ります。

■腸の働きを活発にさせるため

人間は食事をとるとともに排泄行為を行う動物です。便秘にならないよう、スムーズな排泄行為を行うためには腸を活性化させる必要があります。毎日3回の食事は腸をほどよく動かすためのほどよい回数であり、時間をかけて食事をとることで更に運動量を増やすことになります。このときのポイントとしては飲み物では腸が動きにくいということです。しっかりと食物をとって胃をどっしりとさせることで、腸は敏感に動くようになります。

■身体のリズムをつくるために必要

人間は誰しも体内時計を持っていて、朝起床して夜眠るというようなリズムを無意識のうちにつくっているものです。もちろん日によって、また人によって体内のリズムは微妙に違いますが、それを整えてくれるのが食事という行為になります。きちんと3度の食事をとることによって、「今は朝食を食べているから朝だ。」という風に身体に言い聞かせているものです。

■江戸時代から続いている1日3食

そもそも1日3食の習慣がはじまったのは江戸時代とされていて、それまでは1日2食が普通でした。3食へと回数が増えた原因は照明の普及と労働時間が長くなってきたことから空腹を感じやすくなったことにあり、このとき、現代人の生活リズムがほとんど完成したと言われています。江戸時代からの慣習が、今になってもなお続いているということですね。
■1日3食を推奨した偉人とは

電灯を開発したことで知られている発明王・エジソンが1日2食という回数の少なさを嘆き、1日3食を推奨したと言われています。エジソンが生きた時代はちょうど食べ物の供給量も増えてきたタイミングでもあり、人々の需要にマッチしたことが主な理由ですが、一方でエジソンが開発したトースターをたくさん売りたかったという裏の理由も。結果的にトースターは大ヒットを記録したようです。

■スナック菓子の摂取を抑制する

人間が一日に消費するカロリーを計算すると、1日2食ではどうしても空腹感が来てしまいがち。ついつい我慢することができず、有害な物質が多いスナック菓子や甘味を食べ過ぎてしまうということもあります。このようないわゆる間食の大量摂取を避けるためにも、1日3食が適度な回数として認知されるようになりました。

1日3食がよいとされている理由をまとめて紹介しました。食事回数の歴史については意外と新しく、近年では1日2食や1食をよしとする動きもありますが、やはり朝昼夕に食事をとるとメリハリがつくといえるでしょう。自分の体調に合わせて、バランスの良い食事をとるように心がけましょう。