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3年前にタイに移住し、確実に利益を出すFXトレーダーがいる。利益総額はなんと1億4000万円! 数々のトレーダーバトルでも実績を残す注目のタイ在住投資家が、その必勝術をついに明らかにする!

◆3年で1億4000万円稼いだ!

「3年前、タイへの移住をきっかけにFXを始めました。タイバーツ高の影響リスクを回避したかっただけなのですが、やがて本格的にトレードするようになり、利益は累計1億4000万円を超えました」

 バンコク市内を見下ろす超高層コンドミニアムのプールサイドで、くつろぎながら、そう話すのはタイ在住の起業家・木本隆義氏。3年で億超えの実績も見事だが、特筆すべきはその方法論だ。

◆MBAとトヨタ式をFXに応用して成功!

「普段のトレードで使うのは『CAPM理論』です。大相場では『デシジョンツリー』を作成し、取引の効率性を『見える化』して、『期待値最大化原理』で判断します」

 ビジネス講義のような単語が続出したが、それもそのはず。木本氏は元トヨタ関連の社員。彼のFX理論は、トヨタ系企業での勤務経験で身につけたトヨタ式経営術と、ビジネススクールで学んだMBA理論がベースにある。

「MBAは名古屋商科大学大学院で取得しました。日本のビジネススクールで5番目にランクされている大学です。MBA理論は、FXにも非常に役立つんです」

 まずは日頃のトレードで使うという「CAPM理論」について、ご説明願おう。

「ノーベル経済学賞を受賞した投資理論ですが、実際の投資への応用として、簡単に言ってしまえば『性格の異なる投資対象5つ以上に分散すれば、市場全体に投資したのと大差ない効果が得られる』と理解しておけばいいでしょう」

 例えば、株式投資でいうと「5つのタイプの銘柄に分散すれば日本株全体を買うのと大差ない効果が得られる」といったようにイメージすれば理解しやすいかもしれない。これをFXにどう応用するのか。

「まず、アナリストやディーラーなど『予想屋』の予測記事を読み込みます。ここで大切なのが『クリティカル・シンキング』。批判的に読み込んで、彼らが何を前提にして語っているのかを探ることです。その中で、『円高が進む』とするシナリオが有効だと考えたとしましょう」

 多くの予測記事は「円高だから米ドル/円は売り」などと、単体の通貨ペアでの取引を推奨する。

「ところが、円が実際に強くても対ドルの売りだけだと、米ドル固有の要因でドル高が進んでしまう可能性もあります。もし『円が強い』と予測するならば、対ドルだけではなく、ユーロやポンドなど5つ以上の通貨ペアで片っ端から円を買って、円高ポートフォリオを組む。それが先に述べた『CAPM理論』に通じるわけです」

 この「円が強い」という前提が正しい限り、一部の通貨ペアは損になっても、全体では収益になるはずだ。

「一つの通貨ペアでの取引に比べて、ポートフォリオ全体の損益はジリジリした動きになってしまいますが、それはリスクの低さの裏返し。あとは『FRBの金融緩和見送り』など、予想屋が円高の前提としていた要因が崩れたときに、それまでの利益を確定する決済をするだけです。決済は4時間足のボリンジャーバンドなども見てタイミングを計っています」

◆デシジョンツリーで1000万円を狙う

 もう一つ大相場に備えたやり方もある。それは、MBAなどではお馴染みの「デシジョンツリー」と呼ばれる期待値から取るべき選択肢を決定する手法だ。

「すべてのシナリオの期待値の合計が大きければ大きいほど効率のいいトレードだということになります。シナリオごとの発生確率やターゲットについてはプロの予想屋が書いた記事を参考にする。それで判断できなければ予想屋に直接質問することもありますね」